千葉県・東邦大学付属東邦中学校・高等学校
佐々木 欣也 先生
「英語は口を動かす実技科目だ」をモットーに、「音読」を最重要視し、熱い授業を展開中。著書に『共通テスト英語図表・グラフを含む問題』『大学入試 Basic Lecture 動画でわかる英文法[必修文法編]』(ともに旺文社)など著書多数。

英語リスニングは大問6題の構成で、第1~3問で全体の60%程度の配点を占めている。第1・2問は2回読みだが、第3問以降は1回読みとなる。また、アメリカ人話者だけではなく、イギリス人話者や非ネイティブ話者も含まれている。2025年の第5問は、講義を聞いた後に要約したり、議論をしたりする出題となった。第6問‐Bは、議論をする人数が4人から3人に減った。発話された音声を正しく聞き取るだけでなく、聞き取った情報を整理したり、他の表現に言い換えたりする能力が求められている。さらに、イラスト選択問題、図表の穴埋め問題、ワークシートの完成問題、グラフの読み取り問題なども多数出題されており、聴解力と情報処理力が同時に問われた。

出題予想
2025年の第5問後半の新傾向問題は、従来の内容一致問題でなく、「グループのメンバーA・Bの発言が講義内容と一致するか?」という問題に再構築された。2026年も、聞き取った情報を他者と共有する力や、資料を総合的に処理する力を問う出題が予想される。
対策
講義内容は2項対立(対照的な2つの事柄を比較しながら展開)であることが多いので、講義を聞きながらどちらの説明なのかを見失わないようにすることが大切だ。判明した情報はすぐにワークシートに記入しながら聞くようにトレーニングしよう。図表問題の場合は、音声が流れる前にグラフの類似点と相違点をチェックし、消去法を最大限活用しよう。
出題予想
各発話者の主張や要点を把握する力が問われる。Aでは、男女2人の話を聞いて、主張と一致する問題が狙われそうだ。2025年の第6問‐Bは、3人があるテーマについて賛否を論じる問題で、さらに発話者の考えの根拠となる図表を選ばせる問題が出題された。
対策
あるテーマに対して賛否を問う問題が多いので、発話者が賛成者なのか反対者なのかを最初に把握しよう。特にB問題では、発話者3人の名前を最初にインプットしておくと、混乱を未然に防ぐことができる。さらに、発話者は自分の意見を最後まで貫き通すことが多いので、メモをとりながら誰がどんな主張をしているのかを見極めること。

演習開始時期:11月上旬~
目標使用量:週に1回分

2025年は傾向にほぼ変化がなかったので、古い順に解いていくとよい。復習時には、本文の表現と正解の選択肢の表現がどのように一致しているか確認すること。正解の選択肢では、本文の表現が巧妙に言い換えられていることが多いからだ。センター試験の過去問を使用する場合は、2回読みのところをあえて1回読みにして負荷をかけたトレーニングをしよう。

教科書の音源を使って、なるべく日本語に訳さず、英語の語順のまま理解できるようにすることが先決だ。問題集の復習時も、聞きっぱなしにせずにスクリプトを確認し、自分がどれくらい正確に内容を聞き取れたか確認すること。さらに、聞き取れなかった部分だけでいいので、「オーバーラッピング」や「シャドーイング」をしてトレーニングを積むとよい。
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