河合塾
吉見 直倫 先生
河合塾および河合塾マナビスにて公民科目の授業のほか、全統共通テスト模試の出題・監修も担当。著書に『マーク式基礎問題集公共』『マーク式基礎問題集 政治・経済』(いずれも共著、河合出版)などがある。

教科書に掲載されている統計資料や図解を集めて集中的に復習する機会を作る。
特に「公共」の教科書を用いて、「倫理」分野の人物や思想に見落としがないか振り返る。
教科書で判例(裁判の先例)の内容を確認するとともに、日本国憲法の条文も読み返す。
問題集や模試の問題を用いて、これまでに触れた計算問題の解き方をひと通りチェックする。
教科書に掲載されている年表を利用して、重要な出来事の内容・年代・年号を把握する。
残り30日のうち最初の3週間は、過去問や予想問題の演習に取り組もう。問題の形式に慣れ、時間配分感覚を磨きたい。加えて、演習と並行して「本番直前に確認するチェックリスト」を準備しよう。演習しながら「ここは最後に詰め込もう!」と感じた部分をリストアップし、本番直前にリストに沿って知識をインプットしたい。そして、直前1週間は「苦手単元」「統計資料・図解」「人物」「判例・憲法条文」「課題探究ページ」など、日ごとにテーマを立てたうえで教科書中心の総点検を行えば、準備は万全である。
現状得点別アドバイス

「直前に仕上げる科目」と位置づけて、学習頻度を高めよう。残り30日、毎日のように「公共、政治・経済」の学習時間を設けることができれば、間違いなく得点力は増す。

満点を狙うには、「細かい知識への目配り」と「当日の解答戦略を練ること」がカギとなる。特に、教科書の再点検を通じて、きめ細かく知識事項を再確認してほしい。

「公共」と「政治・経済」の時間配分を考えると、15分:45分という比率が理想的だ。特に「公共」の第1・2問は比較的作業量が多くなるだろうから、ここに時間をかけすぎないように注意したい。各大問の冒頭に示されるノートや会話文などは、じっくり読まずとも下線部を追いかけるだけで解答できる場合もあれば、じっくりと読み込まないと解答できない場合もある。前者か後者かを迅速に見極めて、効率よく対応したい。

資料読解では“特徴的な変化”に注目すること。統計資料であれば、数値の大きな変化に注意しよう。変化の背景について、教科書的な知識を駆使して判断する力が必要になることもある。文章資料の場合は、接続表現に要注意。

試験の前半は短時間でこなせる設問を優先的に解答し、複雑で時間のかかりそうな設問は、試験の後半にじっくりと解くのも効率的な解答方法である。ただし、時間配分やマークミスで失敗しないように注意すること。

作業量の多い設問では、作業効率を上げるため、またケアレスミスを防ぐためにも、マーキングをおすすめする。誤文となっている説明の箇所や、資料内容と選択肢の対応箇所などが、ひと目でわかるように印を付けよう。


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