大学生とお金に関する話題について、齋藤先生に質問をぶつけてみた。お金の管理に関する先輩の体験談とともに、大学生になる前からの参考にしよう。

大学生になると、多くの人がアルバイトでお金を稼ぐようになる。アルバイトで多くのお金を稼ぎたい人は、稼ぎたい年収について保護者と相談が必要になるケースがある。
具体的には、年収で150万円以上を稼ぎたい場合に注意が必要(2025年12月時点)。学生の年収が150万円を超えると、保護者の社会保険の扶養から外れてしまい、学生自らが国民健康保険に加入する必要が生じる。また、保護者の税の扶養からも外れるため、保護者の手取り収入が減るという影響もある。
齋藤先生は「いわゆる年収の壁がいくらになろうとも、アルバイトでたくさんのお金を稼ぎたい場合は、保護者の方との相談や調整が必要です。しっかりコミュニケーションを取るようにしてください」と呼びかける。
また、大学生のアルバイトに関連して、社会問題化している闇バイトに注意喚起。「特に専門性のない普通の大学生が、短時間で楽に大金を稼げる仕事は存在しません」と訴える。「アルバイトには社会勉強としての意義もあります。時給だけでなく、就職活動なども念頭に置いた中長期の視点で、仕事を探してみてください」とアドバイスする。

現代では、大学生の2人に1人が何らかの形で奨学金を受給しているという。齋藤先生は「奨学金は借りたお金であることを忘れないでください」と呼びかける。「手元にあるお金は、全部自分のものだと思いがちですが、奨学金はいずれ返済するお金です。卒業後に返済するのだということは、頭の片隅に留めておいてください」と念を押す。
ただし、返済を過度に心配して使わないのも本末転倒。「大切なのは使い道を吟味することです。どうしてもやりたいことや、大学生のうちだからこその経験には、ぜひ奨学金を有効活用するようにしてください」と活用のポイントを説明する。

近年、大学生をはじめ若い世代の間でも投資への関心が高まっている。齋藤先生は「収入の範囲内で生活できるのが最優先で、投資はその後に検討する話です」としつつ、「NISAを活用して積立投資から始める方法のほか、各種ポイントを使った投資体験から始めるのもいいと思います」と紹介する。
また、「社会勉強として、自分が関心のある企業の株を買ってみる方法もありです」と提案。「いまは1株から購入できる仕組みもあります。将来的に進みたい業界を調べ、気になる企業の株を買ってみると、投資からさらに一歩踏み込んで社会や経済に理解を深めるきっかけになるでしょう」と語る。
東北大学 経済学部 経営学科 3年 I.Мさん
(最近の趣味:旅行、ラーメン屋巡り)
部活動やアルバイト関係、ゼミや短期留学の仲間など、大学生になると所属コミュニティが増えるため、外食の機会も多くなりました。その結果、外食費は月に3~4万円かかることもあります。その分、自炊する際は多めに作って冷凍保存したり、スーパーで買い物する際は閉店間際で割引されたお惣菜を購入したり、支出を抑える工夫をしています。大学生になってお金や時間の使い方の自由が広がったので、普段は節約しつつ、旅行など「ここぞ」の場面では思い切り使っています。
毎月の収入は、仕送りと毎月5~8万円のアルバイト代に加えて、民間の給付型奨学金を2万円いただいています。アルバイトは居酒屋とバーで、自宅からの近さや、同世代の友人ができそうか、などの観点で選びました。奨学金は自ら探して申し込んだものです。アルバイトも奨学金も友人関係も、大学生活は自ら探しに行くことで初めて世界が広がっていくものだと感じています。
早稲田大学 教育学部 複合文化学科 3年 T.S さん
(最近の趣味:自然鑑賞、ランニング)
一人暮らしで、食費は月に3.5万円ほどです。朝食と夕食は基本的に自炊し、昼は友人と外食したり大学でパンを買ったりしています。食事の栄養バランスも自分で考えます。衣服や美容には毎月お金を使うわけではありませんが、平均2万円程度使っています。大きな出費になる分、どのシーンで使うのか、持ち物と合うのかなどよく検討しています。
私は部活動の関係でアルバイトができないので、基本的に仕送りと授業のアシスタント収入の1万円で生活しています。工夫している点としては、冷蔵庫の中身や献立、その先1週間の予定を考えながら買い物をすること。お金の管理には、Money Forward ME という家計簿アプリを利用しています。スマホ上で家計簿を記録し、前の月や前年の同じ月の収支の内訳を確認することができます。「食料品」「カフェ」「日用品」「教養」など、分野に分けて支出と収入を記録できるのも便利です。新生活が豊かになるよう応援しています!

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