
これから本格的な受験勉強を始めよう! と思ったときに、多くの人が直面する社会科目ならではの悩みがあるはず。
指導経験が豊富で入試にも詳しい3名の予備校の先生がそれぞれ実践的なアドバイスをします。


確かに初見の資料が出題されるため、共通テストの地理は「運ゲー(運任せ)」という印象をもつ受験生も多いです。しかし、最低限の知識と「地理的思考力」を習得すれば、「安定的高得点」を目指すことができます。
「地理的思考力」を高めるためには、地形・気候の成因や仕組み、主要国の人口や経済水準などの基本知識をおさえたうえで、過去問の徹底的な演習を通して「知識の使い方」をマスターする勉強法がおすすめです。そのための参考書を選ぶときは、講義部分で地形の成因や現象の背景までわかりやすく説明されていて、豊富な過去問演習にしっかりとした解説がついているものがおすすめです。
~回答してくれた先生のプロフィール~
中土居 宏樹(なかどい ひろき)先生
河合塾講師。河合塾で共通テスト対策から二次論述対策まで、地理の授業を幅広く担当。入試問題研究や出題地域の追調査、海外旅行などの経験をいかした熱く勢いのある授業が人気。


中土居 宏樹 著/旺文社 刊
A5判/608ページ/オールカラー/授業動画付き


日本史の全時代を、すべて細かく暗記しようとすると大変ですよね。
まずは政治史を中心に、大きな時代の流れや単元のポイントを復習しましょう。その際、「平安時代」=「天皇親政と摂関政治→院政→平氏政権」など流れと変化をざっくり意識しておきます。外交史、社会経済史、文化史はこの政治史の流れに紐づけながら押さえていくイメージです。例えば、治承・寿永の乱や承久の乱などの社会不安を背景として、鎌倉時代の仏教改革は展開していきます。
また、近現代史が不安なら、学校での授業より先に、先にざっと教科書や参考書などに目を通して、ふんわり把握しておくのも良いでしょう。
~回答してくれた先生のプロフィール~
田中 結也(たなか ゆうや)先生
駿台予備学校講師。教科書の精読を重視する明解かつ理論的な講義は多くの受験生からの支持を受けている。講義以外にも模試作成やテキスト編集などに携わるほか、教育系YouTuber としても活動している。


田中 結也 著/旺文社 刊
A5判/640ページ/2色刷/講義音声付き


世界史は文字通り、「数千年にわたる世界各地の歴史」を学習する教科ですから、範囲の広さに戸惑いますよね。
まずは、「古代ローマ」「唐代の中国」など、時代と地域をセットにして、いくつかに区切り、まとまりごとで大まかな流れを押さえましょう。その際、地図を活用して、それぞれの出来事が起こった場所を視覚的に把握するように心がけます。
まとまりごとの歴史の流れが俯瞰できたら、次に、登場人物名・事件名を整理して知識を深めましょう。最後に、同時代における他地域との関連事項を押さえておくと、歴史の壮大さが実感できて知識が定着します。
~回答してくれた先生のプロフィール~
山口 良二(やまぐち りょうじ)先生
河合塾講師。「世界史は『興味』の科目」の持論のもと、受験で求められる知識に加え、世界史が諸科学の礎であることを意識し、歴史への興味を喚起するべく日々努めている。


山口 良二 著/旺文社 刊
A5判/ 688ページ/2色刷/講義音声付き

この記事は
「螢雪時代(2026年5月号)」
より転載いたしました。
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