

米や野菜など食材の価格が上昇しているというニュースを見たことがある人も多いだろう。原因は、気象などの環境変化や、燃料費・物流コストの上昇、生産者の減少や高齢化、輸入による国際価格や関税などさまざま。さらに、体質や宗教、社会背景など、「食」を取り巻く事情も複雑化している。
2024年に新設された東洋大学のフードデータサイエンス学科では、目の前の食べ物や食材だけでなく、フードシステムと呼ばれる生産から小売り、外食までを体系的に学ぶことができる。そのうえで、出荷の際の食品の温度や輸送時間、ある食材の仕入れ数と販売数といった、フードシステムのすべての段階をデータとして可視化し分析することで、食の課題を解決するスキルを養うのだ。
「おいしそう」と感じる食品の風味や質感を評価する官能評価室も備え、卸売市場や食の宅配業者などあらゆる食の現場でのフィールド実習も。誰もが毎日必ず接する身近なものだけに、学びが日々の食とどのように関連しているのか、実感しやすいのも魅力だ。

農産物直売所のフィールド実習で、野菜の少ない冬場の農産物の確保や、価格設定の難しさなどを学習。
食環境科学部
フードデータサイエンス学科
准教授 田村 龍一 先生

フードシステム以外にも、食文化や食育、日本の食の歴史など、食を理解するうえで必要な分野はすべてフードデータサイエンス学科の領域です。家庭の食卓や外食、持ち帰った食事を自宅で食べる中食など、日々の食への興味や疑問を持っている学生を文系・理系問わず歓迎します。
食環境科学部
フードデータサイエンス学科3年
安藤 宏人さん
農業分野で、経験や勘だけでなく、数値という新たな視点から課題に挑むデータサイエンスに魅力を感じました。プログラミングの授業には苦労しましたが、データに裏付けられた根拠に基づいて納得しながら学べます。将来は生産や経営、農業分野にも関わりたいと思っています。
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