ここでは、「生徒派」流の受験までの長期学習計画の立て方を紹介する。
誌面の手順を参考に各科目の計画を立て、受験勉強の全体像を明確にしよう。

まずは、受験に必要な科目ごとに「何を・どの時期にやるか」を書き出そう。下図のように、ブロック(=主要な学習課題)を積み上げる「プランブロック」式で書くと、全体像がつかみやすく、おすすめだ(ブロックの大きさは学習時間の配分を、色の濃さは優先順位を表している)。受験までの期間は、「夏休みまで/夏休み/9月/10~12月/1~2月(直前期)」の5つの時期に分けて、9月は学力定着のために全科目共通で夏休みの復習に充て、10月以降は過去問を軸に学習を進めていくのが「生徒派」流の戦略だ。また、図の「補強」ブロックは、時期に応じて弱点補強や重点課題に取り組むことを想定している。

「プランブロック」とは、ブロックを下から積み上げるように、入試本番までにやるべき課題の全体像を視覚化した学習計画モデルのこと。ブロックごとに教材を定め、長期学習計画に落とし込む。
「生徒派」では、「過去問は本番の得点率を30%以上高められる最高の教材!」をモットーに、過去問を最大限に活用するための2大ルールを提示している。1つは、目的別に3つの時期「立志期/分析&補強期/直前対策期」に分けて活用すること。そしてもう1つが、1年分を通しで解き、虫食い状態にしないこと。直前対策期には制限時間内に得点する戦術を磨くことになるが、その際に解いたことがある問題が含まれていると、過去問演習の効果が下がってしまうためだ。
7〜9月 立志期
[目的] 最新の過去問を解き、目標とする到達学力との距離を知る。
[年度・数] 2026年(できれば2024年も)※第1志望のみでOK
[注意点] 時間制限は設けず、できるだけ全問に挑戦する。
↓
10〜12月 分析&補強期
[目的] 過去問を解いて分析しつつ、不足知識・技能を補う。
[年度・数] 第1志望:2024年→2014年の偶数年(第2志望以下は2026年、2024年、2022年)
[注意点] 時間制限を設け、足りない場合は+20%まで延長可能。
↓
1〜2月 直前対策期
[目的] 制限時間内で最大得点をとるための戦術を磨く。
[年度・数] 第1志望:2025年→2015年の奇数年(第2志望以下は2025年、2023年、2021年)
[注意点] 試験時間が余った場合、「見直しの練習」をする。

何をどの時期にやるかを可視化し、見通しを立てたら、学習課題(ブロック)ごとにどの教材を使うかを決める。そして、下記の計画表のように、横軸に「課題名」、縦軸に「時間(月)」をとり、どの時期に何をするかを書いていく。このとき、具体的にどの教材のどこをやるか、1日あたりのページ数やどの時期までに何周するかなどまで書いておくのがポイント。教材は課題ごとにある程度絞り込み、どの順番で取り組むかも決めておこう。なお、各時期の状況により、結果的に予定した教材を変更することももちろんあるだろうが、できる範囲で現時点での受験までの見通しをクリアにしておくことが大切だ。
また、長期学習計画には、過去問演習のラインも設けておきたい。併願校も含め、受験予定の大学について、どの時期にどの過去問をやるか、大学名・年度まで書いておこう。

共通テストには、個別試験とは異なる難しさがある。問題数と文章量ともに膨大で、初見の文章を読んでその場で考え解答する思考の柔軟性や情報処理能力も必要。一朝一夕では対策が間に合わない。油断は絶対にNGだ。
「生徒派」では、英・数・国の3教科については、夏休みからの対策を推奨している。具体的には、夏休みに共通テスト模試問題集を1冊仕上げ、秋以降に共通テストの過去問(本試験)を演習。直前期には、共通テスト予想問題に取り組む。演習量をさらに増やしたい場合は、共通テストの追試験やセンター試験の問題などにも取り組んでみるとよいだろう。
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