
最初に奨学金に向き合うのは、高校3年生の時点で奨学金を検討・申請する時期。この段階で大切なのは、希望する大学・学部に進学した場合に必要なお金を把握し、保護者が用意できるお金と比べてどれくらい不足するのかを洗い出すことだ。
必要なお金は、進学先の条件によって異なる。実家から通える大学なのか、一人暮らしが必須の遠方の大学なのかで、住居費や生活費は変わる。国公立大か私立大かで学費は大きく変わるし、学部の文理でも変わる。理系の場合は大学院に進学する人が多いため、さらに最低2年分の学費が必要になる。
内村先生は「奨学金をいくら借りるかの検討は、必ず進学先の検討とセットで進めなければなりません。周囲に合わせて何となく決めたり、『借りられるだけ借りよう』と決めたりするのは避けてください。借りる金額にはシビアになるべきです」と警鐘を鳴らす。
ただでさえ受験勉強で忙しい高校3年生の時期、将来を見据えた奨学金の検討・決断は難しいかもしれない。しかし、将来返済をするのは保護者ではなく自分自身だ。内村先生は「保護者の方も、受験生を子ども扱いせず、親子でお金の話をしっかりしましょう。借りるお金は、将来現実的に返済可能かを考えて、奨学金を申請する前に借り入れと返済の設計図を描いてほしいです」と強調する。

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