
大学卒業後は、十数年間などの時間をかけて、奨学金を返済する期間。この時期は月々の返済額を前提に、結婚や子どもの誕生、住宅の購入などの重要なライフイベントに向き合う期間でもある。受験生に覚えておいてほしいのは、こうしたライフイベントには、高額な出費が発生しがちな点だ。
内村先生は「仮に夫婦いずれも月に20,000円の返済がある場合なら、年間の返済額は500,000円近くになります。一般の家庭としては、非常に重たい負担です。また、『奨学金の返済をしながら家を購入して住宅ローンを抱えると、経済的に2人目、3人目の子どもは諦めないといけないでしょうか』というご相談も、実際にあります」と説明する。
大切なライフイベントを諦めず、返済も続けるためには、やはり高校3年生で奨学金を申請する時点で、借りる金額をシビアに設定するのが最も大切だ。
「繰り返しになりますが、借りるお金を検討・決断する段階で、将来の返済も含めた設計図を描くことです。受験生自身が自分事として、自分が借金を返せるのか、という観点で検討するようにしましょう」と内村先生。現代ではSNSで様々な情報が入ってくる。奨学金や家庭の経済状況、社会人としての資産形成などは、ほかの家庭と比べず、家族とも話し合い、納得できる決断をしよう。
奨学金と向き合ううえで大事なのは、家庭環境などのせいにせず、「自分で選んだんだから頑張ろう」と思えるかどうか。内村先生は「大学4年間は人生の中でも思い出に残る期間です。奨学金を借りて過ごしたその時間を正解にするのは、奨学金にまつわる選択に自分事として向き合い、決断・実行する姿勢です」と力を込める。

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