進学校の先生に聞いた、逆転合格できた受験生のエピソードを紹介。逆転の秘訣が見えてくるかも!?


先生が「合格は無理かも」と思った理由
部活には熱心でしたが、予習をしてこなかったり、授業で居眠りしていたり、進級できるかすら心配な生徒でした。下級生のころに「今の学習態度では大学に合格できないよ」と注意しましたが、「合格します」としか答えませんでした。

なぜAさんは逆転合格できたのか
ある難関大で部活をすることを目標にしていたようです。友人に「無理でしょ」とからかわれても、志望を貫きました。大学の購買で部活のグッズを買って、それを見ながら気合を入れて勉強をしたそうです。
私は、必死で勉強して実力をつける必要があること、規則正しい生活をして、課題などやるべきことを必ずやり遂げるように伝えました。受験勉強を始めた時点では、平均的な学力水準未満でしたが、部活で培った体力をもとに、猛烈に学習に取り組んでいました。
基礎からやり直して理解に努め、生活態度や授業態度も見違えました。教員に質問に来るようになり、徹底して理解するようにしていました。誰に何と言われようと、受験当日まで努力を続けました。

Aさんの事例からわかる、
逆転合格に必要な条件
絶対にあきらめないという本人の固い意志です。学校を信頼してくれたことも大きいと思います。授業や基礎を大切にし、わからないところは教員を頼ってくれたので、その都度、背中を押すことができました。


先生が「合格は無理かも」と思った理由
生活態度は真面目で、いろいろなことに興味を持ち、学習以外の行事や自主的な活動に精力的な生徒でした。ただ、成績が良いわけではなく、受験への意識も志望校のレベルも高くはありませんでした。

なぜBさんは逆転合格できたのか
「大学に行きたいなら、弱点強化を中心とした“受験勉強”をしっかりやりなさい」と言うと、自ら受験科目を調べ、素直に不得意科目の学習を始めました。その間も、学習以外の活動は継続していました。
この生徒は担任の先生に志望校を聞かれた時、中堅レベルの大学を挙げました。すると、「もっと難関校を狙え」と挑戦を促されたそうです。Bさん自身は「自分にそんな実力があるとは思っていなかった」そうですが、先生の一言をきっかけに難関大に行きたい気持ちが芽生え、本気で受験勉強に取り組んだとのことでした。おそらく本人だけで考えていたら、挑戦さえしなかったでしょう。

Bさんの事例からわかる、
逆転合格に必要な条件
この生徒はふだんから多くのことに広く興味を持ち、本を読むなどしていたので、教養としての知識が身についていました。教養というベースがあったからこそ、高校3年時の必死の学習で対応できたのだと思います。


先生が「合格は無理かも」と思った理由
私が受け持っていた授業では、応用問題がほとんどできていませんでした。また、精神的に弱い部分があり、プレッシャーを感じると学校を休んでしまうことがありました。なので、この精神状態では、受験本番までもたないと考えていました。

なぜCさんは逆転合格できたのか
12月に面談した時、その生徒は「志望校しか受けません」と宣言しました。難関国立大を志望していて、手放しで応援できる学力ではありませんでしたが、この一言で生徒の本気を感じたので、アドバイスを2つ送りました。
1つは、過去問を解く際に、たとえば数学なら「なぜその解法を使うのか」を考えること。根拠を明確にし、理解を深めるよう促しました。もう1つは、私立大を受験すること。この生徒には精神的な弱さを感じていたので、私立大の受験で試験本番の緊張感や雰囲気に慣れてから、本命校の2次試験を受けるよう伝えました。
その生徒はアドバイスどおりに学習に取り組み、受験した私立大に合格。自信を得たうえで第1志望の国立大に出願し、本命校にも合格できました。

Cさんの事例からわかる、
逆転合格に必要な条件
本人の努力や熱意があってこそですが、素直に進路指導教員からのアドバイスを受け入れてくれたことも大きかったと感じます。私立大を戦略的に受験し、自信を持って本命校の受験に臨めたことも一因ではないでしょうか。本人の学力と志望校のレベルに乖離があっても、努力する姿勢を大切にできれば可能性はあります。
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