
「志望校に合格するために受験勉強をやるぞ」と考えると、行動にプレッシャーや義務感が生まれ、気持ちが重くなります。なので、「問題集を開く」「例題を1問だけ解く」「とりあえず5分やる」くらいまで勉強開始のハードルを下げます。実際にやり始めてしまえば、なんとなく継続できるものです。実は、モチベーションは行動してからのほうが高まりやすいとされています。ヤル気になるのを待つのではなく、行動を起こすことでヤル気を引き出しましょう。
「実行意図」とは心理学の計画方法で、行動を始める条件を決めておくと行動開始のハードルが低くなる、というものです。「20時から1時間は数学」「図書館では英語の長文」など、いつ・どこで・何を行うかを決めておくと、意志に関係なく自発的に行動しやすくなります。これは「If-thenプランニング」とも呼ばれ、誘惑に負けそうなとき、つまずいたときの対策としても有効です。下図のように、「スマホを触りたくなったら、問題を1問解いてから触る」なども◎。

始める際の準備に時間や手間がかかると、行動開始のハードルは高くなります。スマホの誘惑が強力なのは、簡単に開けてすぐに楽しさを手に入れられるからです。なので、誘惑の対象物にロックをかけたり、スマホを別の部屋に置いたり保護者に預けたり、触れるまでの過程に障害物を増やしてしまいましょう。逆に、問題集はあらかじめ机に開いておくなど、勉強開始までの手間は最小限にすると良いですね。
毎日行っている習慣(食事や入浴、歯磨きなど)と、勉強の開始を結び付けると、勉強を習慣にしやすくなります。「夕食後は化学の問題を解く」「入浴前に英単語の復習をする」など、実行意図の仕組みも踏まえて決めておくと良いですね。これを繰り返すことで、無意識に勉強を始められるようになります。ただし、結び付けたい内容が重すぎる(過去問を1年分やるなど)と、開始のハードルが高くなってしまうので、注意しましょう。
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