
過去問が解けなかったり、模試で結果が出なかったり、受験勉強ではこうした“壁”に直面することが多々あります。壁を前に無力感を覚えるかもしれませんが、それは壁を「自分に能力がないと突き付けるもの」と捉えているからではありませんか?過去問や模試は、「自分の実力と志望校との差を教えてくれる、貴重なデータ」です。もっと学力を上げるためのヒントが隠された、客観的なデータだと捉えるように考えましょう。

われわれ研究者は、実験に失敗したら「この条件では無理だとわかった。では、別の条件ならどうか」と、失敗も貴重なデータと捉えて、次の実験に挑戦します。皆さんも、解けない問題に直面したり間違えたりしたら、その原因は単なる知識不足なのか、知識の使い方がわからないからなのか、時間配分を誤ったからなのか……など、失敗の原因を細かく分析して、次の“実験”への糧に変えましょう。失敗の原因を細かく分析して明確にすると、無力感も抑えられ気持ちが落ち着きますし、具体的な課題も見えてヤル気にもつながりますよ。
思ったような結果が出ないとき、単に勉強量(時間)を増やして、ガムシャラな努力をする人がいます。しかし、結果が出ないときは同じ方向に同じ方法で押し続けるのでなく、思い切って方向転換をしてみることも、困難を乗り切る手段の一つだと感じます。方向を見直して変更することも、立派な粘り強さです。落ち込む感情を受け入れたうえで心を休め、冷静になってから、大きな困難を小さな課題に切り分けられれば、気持ちの回復も近くなりますよ。

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