
併願校を検討する手間や、受験にかかる精神的な負担や疲労もコストですが、これらは時間をかければ解決できることで、時間コストとも捉えられます。つまり、受験において時間は、とても価値が高いものです。そして、時間の価値は時期によって変動します。試験前日の1時間と今日の1時間では、前日の1時間のほうが貴重ですよね。
試験対策にかける時間コストで言うと、共通テスト(以下、共テ)は良い例です。国公立大は共テ必須ですから、国公立大志望者にとって共テ利用入試での併願は、第1志望校(共テ)対策=併願校対策です。一方、私立大専願者にとっての共テ対策は、基本的に第1志望校対策とイコールになりません。
しかし、併願校の選び方によっては、第1志望校対策が併願校対策を兼ねることが可能です。これから紹介するポイントを踏まえ、時間コストをかけずに受験できる併願校を吟味していきましょう。時間の価値が低い今のうちに併願校を検討することも、コスト削減への第一歩です。

第1志望校対策を併願校対策に直結させるには、前提として第1志望校の過去問を知り尽くしていなければなりません。第1志望校対策でカバーできる範囲を把握するために、過去問を数年分解き、出題形式や頻出分野、傾向などを確認してしておきましょう。
1を踏まえたうえで、併願候補校の過去問も解いてみましょう。まずは、出題範囲や出題形式において、第1志望校対策で対応できるかを検証します。第1志望校は客観式問題なのに、併願校は記述式・論述式だったり、英作文があると、対策の時間コストが跳ね上がります。
続いて、試験時間内に解き切って正答できるかを確認します。時間制限が厳しいと、時間の価値が高い直前期に、併願校対策をせざるを得ません。余裕を持って解き切れ、正答率も高いのであれば、合格可能性も高いと考えられますから、併願校に適していると言えます。これらを問題なくクリアしていれば、「相性が良い」と考えて良いでしょう。
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