
高校2年生で行う「科目選択」は、大学入試に直結する重要な選択です。選択した科目によって受験できる大学・学部が絞り込まれ、入試対策の方向性も定まるからです。
特定の科目が必須となっているケースもあり、受験科目や出願資格をよく確認しておかないと、必要な科目を選択し忘れ、希望している大学への受験自体が難しくなる場合もあります。志望分野を見据え、納得のいく選択ができるように、ポイントを押さえていきましょう。
最初に取り組みたいのは、「自分がどの大学・どの学部で学びたいのか」を整理することです。志望校が決まっていれば、その大学の入試で課される科目を確認することで、科目選択は考えやすくなります。
また、志望校が決まっていなくても、「この分野に興味がある」「この学問をもっと深めたい」など学びたい学問分野の方向性を考えておけると、その学問分野に関連する科目を選択しやすくなります。例えば、将来法学部に進みたいのであれば「政治・経済」を、大学で薬品について研究したいのであれば「化学」を選択するとよいでしょう。このように、学びたい学問分野の方向性を明確にできると、選択がしやすくなります。また、自分の得意科目を生かせるような選択をすることもポイントとなります。
・将来法学部に進みたい → 「政治・経済」を選択
・薬品について研究したい → 「化学」を選択
・ヨーロッパの歴史・文化を学びたい → 「世界史探究」を選択
大学・学部ごとに必要科目や配点は異なります。志望校が決まっている場合、共通テストで必要な科目は何か、個別試験でどの科目が課されるか必ず確認しましょう。また、志望校が決まっていなくても、自分が進みたい学問分野の入試で出題される科目の傾向を把握しておきましょう。
看護系であれば生物が課されることが多く、外国語学部系であれば英語等の外国語の比重が大きくなります。
・看護・医療系→生物が課されることが多い
・外国語学部系→英語など外国語の比重が大きくなる
・経済・経営・商学系→数学が課されやすい
詳細についてはパスナビで確認できるので、「大学を探す」から大学を検索し、「入試科目・配点」の項目で自分の入試科目を確認しておきましょう。また、一般選抜だけではなく総合型選抜・学校推薦型選抜の科目も確認しておくとよいでしょう。

受験科目だけではなく、各大学が定める「出願資格」も必ず確認しておきましょう。出願資格は大学や選抜方式によって異なり、科目を履修していないと受験そのものができません。
例えば、総合型選抜・学校推薦型選抜では「化学の学習成績の状況の平均が4.0以上」、「化学と生物の履修」などが条件になる場合があるため、よく確認しておきましょう。出願資格は大学の公式Webサイトや募集要項に詳しく記載されています。科目選択を行う前に、必ず最新情報を確認し、出願資格について把握しておきましょう。
科目選択は大学選択とも直結する重要な選択です。学費や通学範囲、一人暮らしの可能性など、家族との共有が欠かせません。日頃から進路について話し合い、疑問や不安を早めに相談しておくことで、安心して選択に向き合うことができます。
オープンキャンパスや大学の説明会等にも積極的に参加をしてみましょう。実際に大学の雰囲気に触れ在学生の様子を見ることで、自分が学ぶ姿を具体的にイメージできます。
また、大学のアドミッション・ポリシーやカリキュラムも確認し、大学がどんな人材を求め、どんな学びが実現できるのかを把握しておきましょう。
科目選択は、大学入試の受験科目を決めるだけでなく、自分の興味・関心や探究活動、将来のキャリアと向き合う重要なプロセスです。選んだ科目が「なぜ自分の進みたい分野につながるのか」を言語化できるようになると、志望理由が明確になり、総合型選抜・学校推薦型選抜の面接で語る内容にも説得力が生まれます。また、納得のいく科目選択ができれば、目的を持って各科目の学習に取り組めるため、普段の学習のモチベーション向上にもつながります。
科目選択は将来を確定させるものではありませんが、進路の方向性を決める大切な選択です。自分の興味・強み・価値観を丁寧に整理し、先生や家族とも相談しながら、選択をしていきましょう。
この続きを読むには
に登録(無料)が必要です
さらに旺文社のサービスで
この他にも便利な機能が!
詳しくはこちら




