河合塾 鹿子島 康二 先生
現代文を中心に国語科全般の授業を担当。モットーは「語学の才能=努力」で、わかりやすい指導は定評がある。『螢雪時代』特集記事のほか、「大学受験パスナビ」では入試問題の解説を執筆。

※「学力到達度」:共通テストの得点力を基準に、目標となる到達度の目安を示したもの。

現代文は標準問題集を用いて、趣旨・構成・解答の手がかりをマークしながら読む精読法を習得する。古文は短文式ドリルを用いて、文法(特に力点となる助動詞、敬語)を学習する。古文単語は、用語集にひと通りあたってみよう。漢文も短文式ドリルで、基本的な句形と構文および再読・返読文字を学習するとよい。

現代文は志望校の過去問演習に入る。古文・漢文も標準問題集で長文読解に取りかかろう。時間に余裕のある夏休みにぜひおすすめしたいのが、現代文の全文要約(200字程度)と古文・漢文の現代語訳(難読部を5行程度でよい)だ。これらの作業は学力を底堅いものにするので、復習として励行したい。

過去問は1題ずつ・時間制限を設けずに始め、1年分通しの演習まで仕上げていく。演習時のミスは手持ちの教材で逐一確認しよう。また、和歌や漢詩の修辞、文学史などの知識も、この時期に習得したい。12月からは共通テスト対策に専念する。直前期の知識事項の再確認は精神の安定にもつながり、得点の積み上げにも効果的だ。

共通テストや私立大では、古文・漢文の語彙・文法・部分訳についての問題が30~40%の配点になる。国公立大でも語義や文法に基づく正確な本文理解が、記述式問題に解答する不可欠の前提だ。こうした語彙・文法の習得には時間がかかるので、なるべく早く取りかかること。古文単語は、用語集を年内に3周するつもりで学習計画を立てよう。漢文はまず基礎となる構文や再読・返読文字の理解を丁寧に行うと、学習がはかどりやすい。
<学習法>
短文式問題集や用語集を繰り返し演習する
入試の現代文では、長大で複雑な課題文に、判断の微妙な設問が課されることも多い。こうした“解きづらい”要素は問題集ではカットされているが、これらへの対応こそ本番の得点差に影響を与える。現代文の学習は問題集だけでは十分とは言えず、過去問演習がそのまま受験対策となる。当初は問題集で学力を養成し、基礎力が完成した夏休み中盤からは過去問の演習を始めて、11月中に8割程度を消化したい。
<学習法>
問題集で基礎を固め、夏から過去問に着手
記述式問題を中心に出題する国公立大はもちろんのこと、難関私立大でも記述式問題の比重は近年高くなっており、指定字数が100字を超える設問も見られる。高得点獲得のためには、“課題文から理解したことをアウトプットできる記述力”の養成が必須である。先述したように、演習時の答案作成と併せて復習としても、現代文では本文要約を、古文・漢文では5行程度の部分訳を行うと、効率よく記述力の基礎づくりができる。
<学習法>
演習の復習として本文要約や部分訳を行う

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