代々木ゼミナール 中川 雅夫 先生
丁寧で明快な講義と個別の質問対応などで面倒見のよさは定評がある。『物理の良問問題集』『物理 標準問題精講』『物理 思考力問題精講』などの著者で、『全国大学入試問題正解 物理』(いずれも旺文社)の解答・校閲者である。

※「学力到達度」:共通テストの得点力を基準に、目標となる到達度の目安を示したもの。

物理は“演習科目”であり、問題を解くことによって理解が深まる。そこで、基本問題から始めて、段階的に解く問題のレベルを上げていこう。この際に大切なのは、慣れるまではゆっくり進めることである。標準問題に進んで、考え方や解き方に戸惑った場合は、まず解説を読んで考え方を理解することから始めるとよい。

まずは、取り組みやすい典型問題や頻出問題をミスなく解く力の習得を目指そう。入試で問われる力は「制限時間内にどれだけ正答を得られるか」なので、解くのに時間がかかるようなら、上手な解法を見て真似することから始めるとよい。また、共通テストの過去問などを活用して、実戦力を鍛えることも意識したい。

なるべく早期に志望校の過去問にあたり、そのレベルと学習の課題を把握しよう。現在の学力と“合格に必要な力”との差、問題の難易度、解答の形式などの情報を得て、本番に間に合うように現実的な計画を立てること。難関大だから難問を解くというのではなく、必要な力を養うための演習に専念することがポイントになる。

共通テストは基本問題が中心であるが、公式や法則を丸暗記しただけでは解けず、“考えて解く”ことを求められる。また、私立大や国公立大2次試験は、基本から標準レベルの問題で確実に得点することが合格の決め手となる。ここで重要なのは、難問であっても問題を解くために必要なのは知識ではなく、“知識を使う力”だということである。解法は問題を解く作業を通じて、実戦で使えるように定着させておこう。
<学習法>
解法は演習を通じて実戦的に習得する
問題の解法を真似して覚えたり、試行錯誤を繰り返して問題を解くのは、悪いことではない。しかし、「なぜそのように解くのか?」を考えておかないと、初見問題に対応できない。演習は“考える力”を鍛えることが目的の1つだから、問題を解いて答え合わせをしたら終了ではなく、再度「どう考えたか?」「なぜそう考えたのか?」を振り返ろう。問題文や扱われている現象から「何を考えるか?」を見出す力を養うことが大切だ。
<学習法>
「なぜ?」を考えながら解法を復習する
試験時間は限られているので、問題を解く力が同程度でも計算の速さによって得点に差が出る。途中経過の記述や理由説明はポイントを押さえているかで差がつくし、グラフや図を描く問題は描き慣れているかで時間のかかり方が異なる。このような思考力以外の部分で、案外得点差がつくものである。特に計算は差がつきやすいので、典型的な計算に慣れておいたり、計算の仕方を工夫するなど、普段の演習時から意識したい。
<学習法>
問題演習の中で計算や記述に習熟する

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