『螢雪時代』アドバイザー 庄司 憲仁 先生
『全国大学入試問題正解 化学』の解答者であり、『螢雪時代』記事のほかに、『10日間完成 文系のための分野別 センター化学基礎』(いずれも旺文社)、数研出版の教科書・チャート式など多数執筆している。

※「学力到達度」:共通テストの得点力を基準に、目標となる到達度の目安を示したもの。

まずは基本事項の確認から始めよう。スケジュールは詰めて立てるよりも多少の余裕を持たせたほうが、結局はスムーズに目標を達成できるはずだ。ひと通り終わったところで、過去の定期テストや模試などの結果を詳細に検討し、「暗記が不十分な用語をまとめてあるか?」「理解し切れていない範囲はどこか?」などを把握しよう。

夏休みの初期段階で苦手分野を克服できるように、集中的に演習を繰り返そう。その後、幅広い分野についても演習を重ね、完璧に理解していない分野があれば、もう一度基本に戻って少しずつ理解し直すこと。比較的時間に余裕のあるこの時期がチャンスなので、標準問題なら一定時間内で完答できるレベルを目指そう。

初見問題でも短時間で内容を把握し、完璧に解けるようになるまで実力を蓄えたい。難問にも最後まで自力で解き切るという信念を持って取り組み、たとえ解けなくてもすぐに解説を読むのではなく、教科書や参考書の類似問題などを参考にしながら、なんとか自力で正答に至るまで頑張ろう。12月からは共通テスト対策に入りたい。

理論分野では四則計算を要することが非常に多い。問題の内容は平易なのに、計算がやたらと煩雑なこともあるので、普段から筆算スピード向上の訓練をしておきたい。いつも四則計算のほとんどを電卓などで済ませていたり、演習時にも安易に電卓を使用していると、試験本番で筆算にやたらと時間をとられるばかりかミスも多くなる。筆算力があれば、特に立式の誤りに気づいて計算をやり直す場合などにも大いに役立つはずだ。
<学習法>
演習時は電卓の使用を控え、筆算の訓練を
教科書に掲載されているすべての物質について、化学式は当然であるが、「どのような性質を持ち、何に使われるか?」まで把握しておくと、意外な物質が出題されても慌てることなく対応可能になる。最近の新傾向問題では、ポピュラーでない物質を登場させたうえで設問が展開されることも多い。初見の物質であっても、元素の種類や分子構造が似ていればある程度は性質を類推できるし、解答に結びつけることが容易になる。
<学習法>
教科書の索引項目を解説してみる
初見問題でも内容を的確に把握して解けることを目指そう。複雑な構成の問題では、導入文から「主役が何であるか?」を素早く分析する力が必要になる。また、得た情報を細分化して関連づけたり統合したりする力のほか、複数のグラフや図が与えられた場合には、それらのデータを互いに関連させながら必要な情報を読み取る力も必要になる。演習の際は資料などを使用してもよいので、自力で解けるまで執念深く粘ろう。
<学習法>
すぐに諦めずに解法を模索し続ける

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