駿台予備学校 大森 徹 先生
生物を得意にさせる救世主として有名。『生物 基礎問題精講』やDoシリーズ『入試生物の講義』『生物 記述・論述問題の解法』(いずれも旺文社)、『大森徹の最強講義126講 生物』(文英堂)など実戦力が養えると評判の著書多数。

※「学力到達度」:共通テストの得点力を基準に、目標となる到達度の目安を示したもの。

他の教科との兼ね合いもあるので、1学期から生物にまで手が回らないかもしれない。そこで、まずは本格的な学習の土台作りのために「体液」と「遺伝子」の2単元に全力を注ぐとよい。免疫・ホルモン・恒常性、DNA複製・遺伝子発現・遺伝暗号など頻出の単元であると同時に、他の単元を学習するための重要単元だからである。

生物を得点源にする最大のチャンスが夏休みだ。できるだけ早いうちに教科書をひと通り通読しておこう。その際、小さな単元ごとに「教科書を読む→図解して理解する→基本問題で確認」のサイクルで学習を繰り返していく。少しでも理解に不安があれば、解説の丁寧な参考書を利用して、暗記よりも理解に集中すること。

これまでは「教科書でインプット→基本問題集でアウトプット(理解)」という流れだったが、この時期からは「標準問題集でアウトプット→教科書に戻ってインプット(再確認)」の流れで学習すること。まずは典型的な実験問題や定番の論述問題をしっかりとマスターし、そのうえで初見の実験問題にも積極的に取り組もう。

近年の入試では、共通テストでも個別試験でも分野融合型の出題が増えている。したがって、できるだけ早い時期に全分野の内容をひと通り見ておく必要がある。高校の授業進度には違いがあるだろうが、未習の単元があれば自学でどんどん進めていき、全体像をつかもう。そのためには教科書の通読が最低限必須条件であり、さらに関連のある内容が出てきたらそのつど該当ページに戻って確認し、各単元のつながりを認識しておきたい。
<学習法>
教科書を通読して各単元の関連をつかむ
最初は教科書を読んで知識をインプットする必要があるが、それだけで終わらせずに、常にアウトプットを行うことを心がけよう。小単元を読み終えた直後に基本問題を解くことで、「何が重要で、どのように問われるか?」がわかってくる。ただし、問題を解いて理解が不十分だと感じたら、再び教科書に戻ること。「インプット←→アウトプット」の学習を繰り返すことで、入試に通用する“生きた知識”が定着していくのである。
<学習法>
教科書と問題集を並行させて学習する
特に共通テストでは、用語そのものを問うような問題は皆無なので、用語の丸暗記ではまったく通用しない。大事なのは、様々な現象やしくみを1つのストーリーとして覚えること。そのためには、内容を声に出しながら白紙に図解して理解していく学習法が非常に有効だ。因果関係をつかむためのこのような訓練を日常的に行うことで、初見の実験やデータを読解する力が養われ、実験問題や考察問題にも対応できるようになるだろう。
<学習法>
図解&実況して因果関係を体得する

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