代々木ゼミナール個別指導 菅野 祐孝 先生
『ココが出る!! 日本史ノート 歴史総合,日本史探究』『タテヨコ 日本史 総整理 テーマ史』(いずれも旺文社)、『日本史図版・史料読みとり問題集』(山川出版社)、『共通テスト日本史〔文化史〕』(教学社)など著書多数。

※「学力到達度」:共通テストの得点力を基準に、目標となる到達度の目安を示したもの。

原始時代から江戸後期の藩政改革まで、教科書を精読しながら政治・外交・経済・社会の要点を時代ごとにサブノートにまとめ、写真や地図などは図版集で確認しよう。1学期中に近世史までを完成させ、通史の問題集で知識の定着を図りたい。日本史の受験勉強は「教科書精読+ノート整理+問題演習」の積み重ねに尽きる。

文化史の問題は入試必出だが、一夜漬けでは間に合わないので、夏休みを利用して全時代の文化史を整理しておこう。まずは文化の特徴を箇条書きで整理し、建築・彫刻・絵画などの美術品や、文学・史書、芸能、学問研究などの要点を細かくまとめる。ノートは写真や図版を貼付しながら見開き2ページを単位に集約するのがコツ。

1学期の続きとして、幕末から平成時代までの近現代史を整理しよう。世界史の内容はそのまま共通テストの「歴史総合」対策となるので、決して手は抜けない。論述対策は9月から着手し、書いた文章は先生に添削してもらうと効果的だ。志望校の過去問研究は12月からでも間に合うので、まずは基礎力完成に全力を注ごう。

歴史用語や年代をやみくもに暗記しても、得点には結びつかない。それぞれの時代について「政治形態はどのように推移したか?」「経済基盤は何か?」「社会では何が起こっていたか?」「外交の状況は?」「どんな文化が開花したか?」などをひと言で説明できるようにしよう。“時代を理解する”とは用語を暗記することでなく、時代の特徴を大きくつかむことだ。そのうえで歴史事象を具体的に細かく押さえていく学習が肝要である。
<学習法>
教科書を読み、特徴を箇条書きで整理する
日本史で高得点を獲得する秘訣は“問題に慣れる”ことで、これが合否に直結する勉強法である。せっかく全時代をくまなく学習しても、肝心の問題に答えられなければ意味がない。“日本史が得意な人”とは問題慣れしている人、といっても過言ではない。早急に通史の問題集を用意して、学習した範囲を探しながら入試本番までに最低5冊は仕上げたい。「何がどのような形で出題されるか?」を問題集から学ぶことも大切だ。
<学習法>
過去問を含め問題集は最低5冊は解きつぶす
共通テストをはじめ国公立大2次試験や私立大の入試では、文化財に関する写真、社会経済史関係の絵図や統計・グラフ、政治史関係の職制図・系図、外交史では港湾の位置を示す地図など、多くの図版が用いられる。文化財についてはイラストでの出題も増えているので、日頃から図版集に目を通すことによって視覚的理解を深めよう。図版はただ眺めるだけでなく、何がどのように描かれているかをじっくり観察することが大切である。
<学習法>
図版は“見る”に留めず“読む”クセをつける

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