
大阪府・桃山学院高等学校 進路指導部
嵪司 晃大 先生
こおし あきひろ◎数学科主任。生徒が何事にも全力でチャレンジする楽しさを実感できるよう、工夫をこらした指導に力を入れている。「学級通信」などを通じて、生徒たちが大学での学びに触れて視野を広げる機会も与えている。
入試への意識も高まり、自分で問題集や参考書を選び、解き進める人がいます。しかし、そういう人の中には、選んだ教材が自分のレベルと合わず、学習へのモチベーションが下がってしまう人がいます。教材は、様々なレベルに応じたものがあるため、難易度や問題数が自分にとって適切で、最後までやりきれるものを選ぶことが大切です。また、一度解いて終わりではなく、何度も解き直して解答の型を身につけ、解法を説明できるようになりましょう。ここで紹介した3冊を参考に、あなたに合う教材を選んでください。

難易度:共通テスト~国公私立大学難関レベル
1単元の目安:2~3週間
マスター編では、教科書の内容から入試に対応できる応用問題までがうまくまとめられており、例題などすべての問題に難易度(4段階)が設定されています。そのため、到達度を確認しながら演習を進めることで、着実に力をつけられます。また、チャレンジ編は、良質な入試問題が選ばれているため、難関大学突破に向けた演習教材として使えます。
例題なども含めたすべての問題を解き進めるのではなく、各単元について自分の理解度に応じた難易度の問題を、問題番号一覧を使って効率よく探し、繰り返し演習しましょう。それと並行して、学習内容の背景や学習方法などについて書かれたコラムも読むと、数学に関する視野を広げることができます。
参考書の問題をすべて解かないと気が済まない人は、厚いものを選ぶと途中で飽きたり、難しすぎる問題にやる気を失ったりしてしまいます。そういう人には薄めの問題集がオススメ。1周目は自分の理解度に合った問題を解き、2周目で少しレベルの高い問題も含めて解いていくことで、効率よく力をつけられます。

難易度:共通テスト~国公私立大学標準レベル
1周の目安:2か月
教科書レベルや、その少し上のレベルの問題が厳選され、共通テストや国公立大学2次試験の基礎固めを短期間で取り組みたい人にオススメ。精講には解法の手順や理由が書かれていて、解答の後にあるポイントは解法・思考の整理に役立ちます。
基礎問が解ける場合は、別解や精講、ポイントを読んで理解を深めましょう。解けない場合は、精講を確認した後に再度考え、解答を読み復習します。また、基礎問の類題である演習問題を解いて理解できているかを確認すると着実に力がつきます。
定義や定理、公式を理解していない人は、本書レベルの問題集を選んでもうまく進められない可能性があるため、教科書で理解度の確認を行い、それに応じたレベルの問題集や参考書を、学校の先生に相談するなどして探すとよいでしょう。

難易度:国公私立大学標準~難関レベル
1周の目安:2か月
難関国公私立大学の数学を解き進めると、定番問題が案外多く含まれていることがわかります。この問題集は、入試問題における定番問題が厳選されているため、教科書の章末問題レベルをマスターした人が演習を行うのにうってつけです。
1日に解く問題数を決めて、2か月で1周目を終わらせましょう。このとき、解答だけでなく、別解まで理解を深めることがポイントです。2周目以降はペースを少し上げて、間違えた問題を重点的に解き、過去問に挑むための土台を固めましょう。
基礎が固まっていないのに入試演習問題集に着手し、解けないうえに解説を読んでもわからないと、自信をなくす人がいます。背伸びをして先走るよりも、教科書や基礎問題集、参考書で土台を固めてから入試演習問題集に取り組むほうが効果的です。
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