『螢雪時代』アドバイザー 庄司 憲仁 先生
『全国大学入試問題正解 化学』の解答者であり、『螢雪時代』記事のほかに、『10日間完成 文系のための分野別 センター化学基礎』(いずれも旺文社)、数研出版の教科書・チャート式など多数執筆している。


参考書には「化学基礎のみ対応」のものと「化学基礎+化学対応」のものがある。前者は種類が少ないが、もし「化学基礎」のみの受験であれば、そのタイプを選ぶとよい。後者では、500ページを超える重厚なものと、300ページ程度の比較的平易なものがあるが、自分の実力や志望校に合ったものを選ぶようにしたい。通読するのではなく、学習中に疑問点が生じたらそのつど該当項目や関連する事項について理解できるまで繰り返し読むこと。その際、一度触れたページには端をマーカーなどでチェックしておくと、後日復習する際にも役立つ。
理解できるまで繰り返し読み、
役立った記述にマーカーをつけておく

授業や問題演習中につまずいた時には、参考書や資料集などで情報を得ながら理解していくことが必要だが、その情報の中には自分が既に理解済みの事項と理解が不十分な事項が混在している。そこで、自分にとって補強が必要な事項のみを拾い出してサブノートにまとめ、読み返して理解を確認できるようにしておくとよい。この作業を習慣化することで、夏休みの終わり頃までには参考書のエッセンスが凝縮された、自分にピッタリのサブノートに育っているはずだ。後日、同様の疑問点が生じた時にもすぐに対応できるので、学習が捗るだろう。
インデックスシールを付けて
検索しやすいように整理する

教科書や参考書に詳しく記述されていない事項について、より深く知りたい場合は、事典を利用しよう。最近はネットに頼る機会も多いだろうが、やはり信憑性に不安が残る。その点、定評のある出版社が発行している事典なら、内容の正確性が担保されているからだ。高校生向けの化学事典は数種類市販されているので、購入の際は同じ項目を読み比べ、「どれがわかりやすいか?」「自分に合っているか?」を見定めて選ぶのがよい。そして、疑問項目について調べた時は、その記述内容を自分なりに要約してサブノートに追加していくのが、効果的な使い方である。
引きやすさ・読みやすさを基準に選び、
サブノート作りに活用する


問題だけを収録している問題集は直前期になってから使うとして、2学期は「まとめ」が付いている問題集を使用しよう。タイプとしては、「まとめ」がなるべく詳細なものがいい。使い方としては、まず「まとめ」を丁寧に読むことから始め、もし理解が不十分な部分があれば、参考書やサブノートを見直して内容を理解したうえで、問題演習に移ろう。

直前期は志望校のレベルに合わせた問題集を手に入れ、問題数を日割りして計画的にこなしていこう。選ぶ際は2~3題解いてみて、すぐに解法がわかる問題ばかりでは手応えがない。なるべく、半数はすぐに解法が見つけられないような問題が収録されているものを選ぼう。使い慣れた参考書の見直しや、志望校の過去問演習にも、並行して取り組みたい。
参考書は高価なのであまり聞かないが、問題集では往々にして「飽きた」という悩みを聞く。問題集は1冊を完遂することが「全分野を隈なくあたれた」という安心感につながるので安易には変えないほうがいいが、どの問題もあまりに易しすぎたり難しすぎたりする場合は、やむを得ず乗り換えを検討しよう。
アドバイス
自分の実力に合うものを選択し、1冊をやり切る
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