駿台予備学校 大森 徹 先生
生物を得意にさせる救世主として有名。『生物 基礎問題精講』やDoシリーズ『入試生物の講義』『生物 記述・論述問題の解法』(いずれも旺文社)、『大森徹の最強講義126講 生物』(文英堂)など実戦力が養えると評判の著書多数。


結局のところ基本となるのは教科書である。特に共通テストは教科書の範囲内から出題されるので、まずは教科書の理解が最優先だ。また、出題が増加している分野横断型問題の対策のためにも、全体像を早いうちにつかんでおく必要がある。したがって、まず教科書を最後までひと通り通読したいところだが、その際は無理に覚え込もうとしないで、気楽に全体像をつかむことを優先して、なるべく途中で止まらずに読み進めよう。さらに、図表集のカラフルな図や写真は、理解を深めたり、興味を持つためにも非常に有効なので、楽しく眺めるくらいの気持ちで利用したい。
まずは気楽に図や表に親しんで、
全体像をざっくりととらえる

全体像をつかむには教科書が最適だが、複雑なしくみを理解するには本格的な参考書が欠かせない。ただし、この参考書はすべてを隅々まで読み込もうとするのではなく、教科書ではわかりにくかったところなどを中心に、正確に理解することを重視して利用しよう。そして、問題集を解いていてわからなかった部分、模試で間違えた部分、苦手だと感じた部分など、弱点が見つかるたびにこの参考書に戻って熟読し、さらに付箋を貼って書き込んだりしながら、自分だけの「オーダーメイド参考書」に仕上げるつもりで、1年間を通して徹底的に利用すると効果抜群である。
必要な部分を読み込み・書き込みして、
「オーダーメイド参考書」に仕上げる

インプットにばかり力を入れていても実力はつかないので、インプットした知識をどこでどのように使うのかという訓練が必要だ。そのため、標準的で、ある程度問題数も多く、ひと通り重要なパターンが網羅されていて、さらに解説が丁寧な問題集を、1冊用意しよう。何冊かで似た問題の解説ページを比較し、自分が読んで一番わかりやすいと感じた問題集を選ぶとよい。そして、教科書で1つの単元を読んだら、すぐに問題集の該当する問題を解いてみることで、理解を深める。夏休み終了までにこれをひと通り終わらせておくと、秋からの学習に弾みがつく。
教科書学習の直後に問題演習を行い、
理解を深めて定着させる


先述の「オーダーメイド参考書」をさらに徹底的に使って仕上げよう。また、標準問題集を2周目、3周目と繰り返し演習すること。加えて、特定の分野だけに限らず、計算問題など苦手なテーマについても、それらに特化した問題集を用いて弱点を補強しておきたい。論述問題は頻出の重要問題の解答を覚えてしまい、考察問題は考察のパターンをつかもう。

最後は志望校の過去問演習が絶対に必要だ。その際、その問題の答えだけに留まらずに、考え方やヒントの与え方などを見抜く練習もしておこう。また、過去問演習で見つかった弱点も、「オーダーメイド参考書」で確認すること。この時期になると、特定のページに多くの付箋が貼ってあることだろう。それが最後にもう一度確認すべき内容である。
「東大合格者が使っていた」「私はこれで合格した!」など様々なクチコミや噂が気になり、あれこれ手を出したくなるだろうが、他の人が使って良かった本が必ずしも自分に合っているとは限らない。初めにしっかりと自分で気に入るものを選んだら、それを最後まで使い切ろうという姿勢が大切である。
アドバイス
自分のお気に入りの参考書を、「最高の相棒」に育てる
この続きを読むには
に登録(無料)が必要です
さらに旺文社のサービスで
この他にも便利な機能が!
詳しくはこちら





