
「奨学金とは借金で、返済不要のものは少ない」という認識は根強いが、前述の通り、近年は返済不要の給付型も増えている。2020年度から始まった国の修学支援新制度では、経済的に厳しい世帯向けに、給付型奨学金とともに入学金・授業料減免の制度が取り入れられた。このほか、就職先の企業などが、本人の代理で返還するケースもある。
奨学金を申請できるのは大学入学前のみというのも誤解だ。日本学生支援機構の奨学金は、入学前に申し込む予約採用は高校3年の4~7月ごろに募集されるが(申し込み期間は各高校で異なるため、確認すること)、大学入学後に申し込める在学採用も存在する。財団や大学の奨学金も、入学後に申請できるものもある。情報収集が重要だ。
奨学金は保護者の収入が基準になっていることが多いが、検討すべき重要なポイントはほかにもある。具体的には、将来目指す職業と、働く地域だ。大学卒業後に医師や教員となる場合、特定の地域で勤務することで返済が免除される奨学金もある。また、前述の通り自治体による出身者限定の奨学金もあるので、出身地の情報を調べてみよう。
奨学金を巡る近年の変化は、運営側だけでなく、受給する学生側にも及ぶ。ガクシーによると、勉強や研究に集中するため、経済的に大きな困難がない場合でも、優秀な学生が給付型を受給するケースが増えているという。また、生活費のためのアルバイトに多くの時間を割くのは避けたいと、奨学金を生活費に充てる学生も多いという。コロナ禍が落ち着き、留学のために奨学金を希望する学生の数も回復傾向にある。
これまで見てきたように、奨学金を検討する際、ハードルになるのが情報取集の難しさだ。ガクシーならば、どんな奨学金があり、何が自分に合っているのか、調べる時間と労力を軽減できる。また、奨学金は申請の煩雑さもハードルになりがちだが、ガクシーに会員登録すれば、サイト上からの申し込みが可能。また、登録により、ガクシーが独自に設けている奨学金に申し込むこともできる。


当然ながら、奨学金にはリスクもある。貸与型を借りたのに、定められた期日までに返済できないと、延滞金が課される。さらに、個人信用情報機関に登録されることで「ブラックリスト入り」となり、ローン申請やクレジットカード作成ができなくなる可能性がある。訴訟などの恐れもある。ただし、救済措置も存在する。できれば、リスクも含めて事前に把握しておこう。

奨学金を取り巻く日本の環境は変わりつつある。借金である貸与型が依然として多いものの、給付型が徐々に増え、新たな形の奨学金も登場している。
大工原編集長は「これまでは、奨学金をもらっているのは恥ずかしいというイメージがあったと思います。しかし最近では、優秀な学生が奨学金をもらう流れができ始めています。特に、給付型をもらえるのは選ばれた学生だけです。奨学金をもらっていることが優秀さの証明になり、就職などに有利になることもあり得ます」と説明する。
採用されるためのポイントとして、大工原編集長は「申請時の自己PRでは、夢のために実際に行動して、その経験を語れることが必要です」と説明。「ただ、奨学金は運営団体などによって相性があるので、事前の情報収集はやはり必須。そのためにガクシーを活用してください」と呼びかける。
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