2022年11月、アメリカ企業・オープンAIがChatGPTを公開したことで、一気に世に広まった生成AI。大学での研究にも幅広く使われていると、南先生は言う。
「研究のアイデア出しや、研究方法を決める際に利用できます。例えば、文章生成AIに『音声認識の障がい者用のシステムを作りたい。その研究方法を教えて』と入力すると、『音声認識技術の現状と、障がい者が利用する上での課題を調査する』『障がいの種類別に、音声認識システムのニーズを特定する』など、複数の案を教えてくれます」
人の手で案を書き出す時間が短縮でき、作業効率の向上と、発想の源にもなるわけだ。「ほかにも、近年の同じテーマの研究論文を調べて要約したり、プログラムの作成、ソースコード(コンピュータに命令を与える文字列)のエラーの修正にも役立ちます」

現在、電気通信大学についての質問に答えるチャット式の大学案内を研究・開発中で、これにもAIが活用されているという。
「言語処理機能はもちろん、本学に関する知識を分析して質問に的確に答えるAI技術が使われています。公開したら、受験生の皆さんにも利用していただきたいですね」

AIを用いたチャット式大学案内の開発中の画面。「マールスくん」というキャラクターが、電気通信大学に関する質問に答えてくれる。
また、研究だけでなく、大学での学びにも、生成AIは有効だ。
「レポートなどの文章作成の補助として、文案を作成したり、自分が書いた文章を校正したり。本学の学生の約9割が生成AIを何らかの形で活用しています」
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