
全国各地区の主な国公立大・私立大について、26年一般選抜の変動要因を紹介、志望・難易動向を予測していく。志望校・併願校選びの参考にしてほしい。
「志望動向に影響する7つのポイント」はコチラ。
北海道大・東北大は堅調な人気。
弘前大・宮城教育大・秋田大、公立化の東北公益文科大が志願者増、
山形大・福島大が志願者減か。
文中、変更点は25年→26年で表記。学部・学科等の名称は、略称で「学部(学科)」と記載。国公立大は前期日程=【前】、後期日程=【後】、公立大中期日程=【中】、昼・夜間主コース=[昼][夜]、共通テスト=共テ、個別学力検査等(2次試験)=2次、学校推薦型選抜=推薦型、総合型選抜=総合型、共テを課さない(課す)=共テ免除(課す)、実質倍率(受験者数÷合格者数)=倍率、と略記。教科・科目数は「6または7教科8または9科目(科目選択による)=6(7)教科8(9)科目」のように略記。私立大も入試方式・日程等を略記した。
● 旭川医科大
医(医)で後期を募集停止し、前期で募集人員増(40人→48人)。前年の反動(志願者増減や倍率の変動による。以下同じ)もあり、医(医)【前】で志願者増、医(看護)【前】【後】で志願者減が見込まれる。
● 北見工業大
工を2→1学科に統合・改組する。工【前】は共テ負担増(7→8科目。情報が選択→必須)も、前年の反動から志願者増の見込み。一方、工【後】は負担減(共テ:7→5科目、2次:理科を除外)も、募集人員減(129人→116人)のため、志願者減が見込まれる。
● 北海道大
前期の総合入試(文系・理系の大括りで募集。理・薬・工・農は同入試でのみ実施)は、総合文系【前】が前年の反動(志願者増や倍率の変動による。以下同じ)から、やや志願者減が見込まれる。その他、前年の反動から、文【前】【後】・歯【前】・薬【後】・農【後】・水産【前】で志願者減、教育【後】・法【前】【後】・経済【後】・医(保健)【前】・工【後】が志願者増の見込み。なお、26年は全学の前・後期で共テの情報を配点化する(25年は「配点化せず、同点者の順位決定に活用」)が、志願動向への影響は少ないと見られる。
● 北海道教育大
旭川校【後】は募集人員減(40人→34人)により志願者減の見込み。また、前年の反動から、札幌校【後】・釧路校【前】【後】・函館校【後】・岩見沢校【後】は志願者減、旭川校【前】・函館校【前】は志願者増が見込まれる。なお、前期で仙台会場を廃止したが、影響は限定的と見られる。
● 室蘭工業大
理工[昼・夜]【前】の2次で、数学Cの出題範囲に「平面上の曲線と複素数平面」を追加、やや志願者減につながりそう。また、前年の反動から、理工[夜]【後】が志願者減の見込み。
● 弘前大
前年の反動から、人文社会科学【前】【後】・教育【前】・医(保健)【前】・理工【後】・農学生命科学【前】【後】で志願者増、教育【後】・医(医)【前】・理工【前】で志願者減が見込まれる。医(医)【前】は2段階選抜の予告倍率引き締め(募集人員の8倍→6倍。以下、募集人員を略)も敬遠材料となりそうだ。
● 岩手大
前年の反動から、人文社会科学【前】【後】・教育【前】【後】・農【前】【後】で志願者増、理工【前】【後】・獣医【前】で志願者減が見込まれる。農【前】は2次の変更(大学入学希望理由書→調査書)、理工【後】は学外試験場(札幌)の廃止も要因となりそうだ。
● 東北大
「国際卓越研究大学」に選定された効果が続き、理系学部の総合型(AOⅡ・Ⅲ期)を中心に引き続き人気が高い。ただし、一般選抜は前年の反動もあり、文【前】・法【前】・経済(理系)【前】・理【前】【後】・工【前】・農【前】は志願者減が見込まれる。一方、やはり前年の反動から、教育【前】・経済(文系)【前】・同(理系)【後】・医(医・保健)【前】・薬【前】は志願者増が見込まれる。
● 宮城教育大
山形大‐教育の後期募集停止の影響で、教育【後】に志願者が流入しそう。前年の反動から、教育【前】も志願者増が見込まれる。
● 秋田大
前年の反動から、教育文化【後】・総合環境理工【前】【後】・医(保健)【前】【後】は志願者増の見込み。医(医)【後】は、旭川医科大‐ 医(医)、山形大‐ 医(医)の後期募集停止の影響で志願者が流入しそうだ。一方、やはり前年の反動から、国際資源【前】【後】・情報データ科学【前】【後】・医(医)【前】は志願者減が見込まれる。
● 山形大
地域教育文化を「教育学部」に改組。後期は募集停止、前期も募集人員減(85人→74人)のため、志願者大幅減の見込み。医(医)も後期を募集停止、前期は68人→73人に募集人員増も、前年の反動から志願者減でやや易化しそう。この他、前年の反動から、人文社会科学【後】で志願者増、同【前】・理【前】【後】・工[昼]【前】【後】・農【後】で志願者減が見込まれる。
● 福島大
前年の反動から、行政政策【後】・共生システム理工【後】・食農【後】で志願者増、行政政策【前】・経済経営【前】【後】・食農【前】で志願者減が見込まれる。また、人間発達文化【後】は山形大‐教育の後期募集停止が影響し、志願者が増えそうだ。
● 旭川市立大
地域創造学部を新設。一般選抜の募集人員は前期30人・後期10人。学内の経済【前】【後】と志願者が分散しそうだ。この他、前年の反動から、経済【前】・保健福祉【前】で志願者増、経済【後】で志願者減が見込まれる。
● 岩手県立大
前年の反動から、総合政策【前】で志願者増、看護【前】【後】・ソフトウェア情報【前】【中】・総合政策【後】で志願者減が見込まれる。
● 宮城大
前年の反動から、看護【後】・食産業【後】で志願者増、事業構想【前】【後】で志願者減が見込まれる。
● 秋田県立大
前年の反動から、システム科学技術【前】・生物資源科学【前】で志願者増、生物資源科学【後】は募集人員減(28人→20人)もあり志願者減が見込まれる。一方、システム科学技術【後】は前年の反動を募集人員減(44人→26人)の影響が上回ると見られ、志願者減は必至だ。
● 福島県立医科大
前年の反動から、医【前】・看護【後】で志願者増、看護【前】・保健科学【前】で志願者減が見込まれる。
この他、前年の反動から、帯広畜産大【前】、公立はこだて未来大‐システム情報科学【前】、札幌医科大‐医【前】・保健医療【前】、青森公立大‐経営経済【前】、会津大‐コンピュータ理工【前】で志願者増が見込まれる。一方、やはり前年の反動から、小樽商科大‐商[昼]【後】・商[夜]【前】、釧路公立大‐経済【前】【中】、国際教養大(B・C日程)で志願者減が見込まれる。
東北公益文科大が公立大学法人へ移行し、国際学部を増設。26年は私立大として別日程で実施するため、志願者大幅増は必至。地区内の志望動向に影響を与えそうだ。
北海学園大は全学部統一型入試制度を導入、同一日で複数併願可となるのに加え、3種類の併願割引制度を導入するため、志願者増は必至。東北学院大は国公立大の併願先として人気安定、ほぼ前年並みか。この他、地区の志望動向に影響しそうな変更は次の通り。
北星学園大で国際学部、酪農学園大で農環境情報学類を増設。日本赤十字北海道看護大は一般選抜で募集人員減(43人→23人)、小論文→国語に変更。宮城学院女子大は全学の一般A日程で試験科目を国語・英語に統一し、全学部型を3→2科目に軽減(生活科学‐食品栄養、学芸‐音楽を除く)する。
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