さまざまな注意点はあるものの、AIを積極的に使って欲しいと南先生。
「総務省の2024年の調べによると、生成AIの利用者の割合は、アメリカや中国が50%前後であるのに対して、日本はわずか10%足らずと出遅れています。これは、英語に比べてGPTが学習した日本語のデータ量が少ないため、日本語での回答や作業の精度が比較的低いことも関係していると思いますが、生成AIは、かつての電卓やワープロがそうだったように、使えないと世の中についていけなくなるツールとなっていくでしょう」
100万ユーザーを突破するまでに、Instagramが2年半かかったのに対して、ChatGPTは公開からわずか1週間足らずだったという。さらに、ChatGPTのユーザーは公開2か月後に1億人を超えたとも言われている。猛烈な勢いで世に広まりつつあるわけだ。
受験勉強に生かす方法としては、英作文の文法・語法・スペルなどのチェックや、論述問題で自分の答案が日本語として正しいか確認する文章チェックが有効。
「数学の問題も解いてくれて、解き方の解説も可能です。ただし、繰り返しになりますが、それらの回答が誤りを含む可能性があること、自分で確認が必要であることを肝に銘じ、自分の学力・能力を上げるためにどんどん活用していって欲しいですね」
海外に比べて利用率は低いものの、日本でも生成AIはビジネスに導入されている。
「東京都が特に積極的で、都の職員の文章生成AI活用事例集なども公開しています。また、一般企業としては、配膳ロボットや鮮度管理など、外食産業でAIやロボットの導入が目立ちますね。その一方で、まだ生成AIの導入や活用方針を決めかねている企業も。日本の生成AIユーザーは、年代が高いほど少ない傾向なので、現在の受験生が就職活動を行う4年後も、上司や幹部が生成AIの知識を持っていないことが十分あり得ます。そんな中、生成AIを正しく活用できるスキルは、就活にも、社会に出てからも役立つのではないでしょうか」

数学の問題を解いてくれる例として、南先生が提供してくれたChatGPTの画面。


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