続いて、2024年度に行われた実際の授業を紹介しよう。
学環長の城本啓介教授は「1年生ですし、とっつきやすいものを」と、プロ野球団のデータアナリストやプロサッカークラブの事業担当者らを招聘。データの収集・分析方法、活用方法、そこから導き出せる戦略、プロスポーツクラブにおけるDX、地域共創の事例等について講義してもらったという。
「たとえば、金融機関の小難しいデータを持ってこられても、1年生にとっては興味が持てなかったり、難しく感じるのではと思いました。スポーツであれば、ルールは知らなくても存在は知っているでしょうし、想像もしやすいと考えました」(城本教授)と、データを身近に感じる工夫を施した。城本教授の思惑どおり、学生は前のめりになって講義を受けていたそうだ。
今後は、学生の年次が上がるにつれ理解が深まったり、学生の興味や目標が具体化するのに合わせ、スポーツ以外の企業や金融機関、自治体などのデータを扱う授業を実施するつもりだという。それも、単にデータを提供してもらって大学内でデータサイエンスを模擬実践するだけの授業ではない。現場に直接足を運んだり、貴重な実データを利用しながら社会に役立つプロジェクトに参加するような形を想定している。

画像写真は、ガンバ大阪の事業本部パートナー推進部部長が登壇した講義の様子。
「データサイエンスやAIは今、世界中で学ばれています。国境のない学問と考えているので、英語は必須と捉え、外国語教育にも力を入れています」と城本教授。アメリカ政府や、在日米国大使館、領事館と連携していて、エマニュエル前米国大使が大学に訪問したこともあるという。情報融合学環には、外国人教員が4名。2年生が学ぶアルゴリズム論やプログラミング演習は、英語で開講している。また、4年次への進級条件として、TOEIC520点以上を課す。
2024年度は16人の1年生が、夏休み中に北テキサス大へ1か月間留学。現地企業を訪問するなど、英語を学びつつ最先端の技術にも触れた。2025年度以降も継続・拡充し、留学プログラムをさらに充実させる予定だという。
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