1学年あたりの定員が60名と少数なこともあり、教員の目がしっかりと行き届いている。チューター制度を設け、専任教員が各学年3名程度の学生を担当。面談の機会を年に2回設け、抱えている悩みや進路の話、単位の取得状況、アルバイトやサークル活動についてなど聞く。きめ細かなサポートも、情報融合学環の特徴の1つだ。
城本教授が「印象的だった」と話すのが、とある学生の希望進路について。その学生は出版業界への就職を希望しており、「出版業界志望なのにデータサイエンスを学びに来たのが意外でした」と城本教授。「でも、出版業界も今後デジタル化していくうえでデータサイエンスは必要ですから、良い選択だと思います」と、データサイエンスの汎用性を強調する。
「一般的には、IT企業や金融業界が就職先として想定されるかと思いますが、このように出版業界を目指す学生もいますし、授業で扱ったようにスポーツ業界でも生かせます。はっきりと『将来これがやりたい!』と決めている学生はもちろん、まだ決めていない学生にとっても、道が拓ける学問です」(城本教授)
2026年4月に新3年生が誕生するにあたり、より専門性の高い授業や研究室も鋭意準備中だという。城本教授は「幅広い研究室を用意します。データサイエンスやAIはもちろん、半導体、教育工学、医学、文系寄りの研究室も。学生の夢や目標に合わせて、極める学問を選べるような仕組みを構築していきます」と頷いた。
さらに、今年の秋には新たな講義棟もオープン予定。デジタルやデータの「D」から「D-Square」と命名した。講義室や研究室があるのはもちろん、企業と連携した教育研究がしやすい造りになっているという。
今春から、大学院には半導体・情報数理専攻が誕生。情報融合学環と、工学部半導体デバイス工学課程の学生が進学することになる。学部の段階では別で学んでいた学生をD-Squareで出会わせることで、イノベーションの創出を狙う。
開設2年目を迎えたばかりの情報融合学環、まだまだ進化を見せる。

2025年秋にオープン予定の「D-Square」は、情報融合学環や半導体関連の研究室が入る。オープンラボで、企業や他の研究室との共同研究を実現できる。
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