![[保護者と受験生]三者面談の前に考えてほしいこと](/assets/437a7680e6f34b928a92c3dba656ff7d/ebb3eb45c1714bbd8c2e8683d6131b82/9%E6%9C%88%E5%8F%B7_%E4%B8%89%E8%80%85%E9%9D%A2%E8%AB%87%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D_%E6%9E%A0%E7%84%A1.png)
進路や学校生活などについて話し合われる三者面談。
そこでは、親子や先生の間で意見の食い違いが生じるケースもある。
そのような困った事態が起きないために、面談の前に考えてほしいことについて、高校進路指導の先生方に教えていただいた。
イラスト◎高村あゆみ

熊本県立済々黌高等学校 進路指導主事 篠塚 年洋 先生
教職歴31年目。同校に赴任して11年目。数学担当、男子女子ハンドボール部顧問を務める。「教え過ぎない」「与え過ぎない」「話し過ぎない」をモットーに生徒の自主性を育てる指導を心がける。学習と部活動の両立を目標とする「文武不岐」を理想に掲げた指導を行っている。

1・2年次の三者面談で、「志望校については、子どもに任せています」という保護者がいました。ところが、3年次の三者面談で、その保護者は「私立大も浪人もムリです。県外には出せません」と態度を一変。その場にいた生徒は「この成績では県内の大学はムリ、今更どうすればいいの」と唖然としました。

日頃から、生徒自身が志望校について保護者としっかり話し合い、反対されても説得するくらいの熱意を見せることが大切です。その際、今後の成績の伸びしろなどを根拠に、主体的に志望校を考える姿勢を示しましょう。そうすることで、志望校への思いが強くなり、保護者も理解してくれるでしょう。

3年次夏休みの三者面談には母親が来校し、志望校選びもスムーズに進んだのですが、3年次冬休みの三者面談には父親が来校。子どもの成績を見るやいなや怒りだし、三者面談がゴタゴタになってしまいました。父母で意思の疎通がとれていなかったことが原因です。

保護者同士で意見が食い違わないように、普段から意見を交わしておく必要があります。受験で大変なわが子が悩むような言動を慎むためにも、保護者同士で意思疎通をしっかり行い、子どもの成績や志望校について意見をまとめておいてほしいと思います。

幼い頃から医師を志す生徒の父親が3年次の三者面談に来校し、「成績が伸びないのは学校の責任。定期試験の問題は悪いし、教科指導も合っていない」と非難しました。さらに「子どもの受験指導は私がするので、余計な指導は無用だ」と協力を拒否する発言も…。

子どもが安心して勉強に打ち込めるように、保護者が学校の指導を信用し、「親子と学校が一体となって志望校合格を勝ち取るんだ」という協力的な姿勢を示すことが必要です。そのために、日頃から親子で建設的な意見を交わしながら進路実現を目指してほしいです。

3年次の三者面談では、データに基づいた進路検討会を経て、様々な経験値のある先生方からのアドバイスを伝えます。しかし、「子どものことは父親である自分が一番知っている」と、まったく聞き入れようとしない様子でした。

家庭で育ててきた子どものことを知っているのは、親かもしれません。しかし、家庭で見せない学校での様子や成績などは、先生のほうがよく知っているのです。そのため、信憑性のあるデータや経験値に基づく、先生方からのアドバイスを信じてほしいと思います。

保護者が医師・教師など「先生」と呼ばれる方だと、自分を受験勉強の勝ち組みだと思い、子どもも同じ道をたどると考える節があります。生徒は、「私は親とは違う」と面と向かってなかなか言えません。プレッシャーにつぶされそうな姿に、悲しくなるばかりです。

まず保護者の理想を押しつけず、子ども優先で話し合ってほしいと思います。いずれ子どもは親元を巣立っていきます。保護者が思っている幸せと子どもが思う幸せは違うこともあります。保護者として、子どもにとっての幸せを第一に考えてほしいと思います。
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