
志望校の過去問はたくさん解けるに越したことはないが、受験生は過去問演習ばかりやっているわけにもいかない。現実的には5年から10年分というのが妥当な目標だろう。とにかく分量をこなすことを目的にするよりは、直近の数年分を丁寧に繰り返し、近年の出題傾向を把握するほうがいい。併願で私立大の一般選抜を受験する人は、最低でも1年分、できれば2~3年分は過去問を解きたい。ただし、これは一般選抜で受験する併願校の数による。併願校を増やし過ぎるとそれぞれの対策が不十分になるので、受験する大学の数は慎重に検討したい。

第1志望校の直近何年分かの過去問を解き終わってしまった場合、他大学の過去問を解いてみるべきだろうか。時間に余裕があるなら解いてもいいが、その前にまずは学校や予備校の先生に相談することをおすすめしたい。というのも、志望校と同じレベルの大学でも、出題傾向が大きく違う場合、演習の時間が意味の薄いものになりかねないからだ。そのため、まずは先生に相談し、志望校と出題傾向が近い大学を教えてもらおう。それならば、志望校の対策にも生きる。限られた時間を有効に使うためにも、「意味のある過去問演習」に集中しよう。

記述式問題に取り組むうえで、自分の答案を学校の先生に添削してもらうことは有効な対策になる。記述式問題の答案は、慣れないうちは「第三者が読めるか」という視点が欠落しがちで、自分の答案を客観的に評価することが難しい。必要な要素が入っているか、文章のつながりは自然かなど、添削を通じて先生に指摘してもらうことで、理解が進むだろう。ただし、注意点もある。先生が大勢の生徒を相手に添削指導をしている場合は、添削ノートの返却が遅くなることもある。添削を受けたいポイントを絞って指導を受けるなど、やり方を工夫しよう。

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