
新課程2年目となる2026年大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が行われた。その難易度(平均点)や出題内容はどうだったのか、それを踏まえて2027年の対策をどのように進めていけばよいのかについて、受験のプロである城田 高士さんに教えていただいた。

駿台予備学校の東大専門校舎・医学部専門校舎や現役生専門校舎などで、長年にわたり進路指導を担当。多くの受験生を第1志望の難関大学に送り出してきた。校舎責任者を経て現職。豊富な指導経験も踏まえた入試情報の発信を行っている。
2026年は新課程2年目ということもあり、当初予想されていた通り、共通テストの平均点ダウンが目立ちました。科目別に見ると、国語(対前年:-10.30点)、「数学Ⅰ,数学A」(同:-6.31点)、物理(同:-13.41点)、英語リスニング(同:-6.66点)に加え、新設2年目の情報Ⅰ(同:-12.67点)などでダウンしました。特に国語は、前年は第3問の「実用的な文章」に集約された「複数テキストや言語活動」の設問が第2・4・5問でも出題されたこともあり、難化しました。また、情報Ⅰは新課程初年度だった前年は69.26点と高かったのですが、一転して2026年は大幅にダウンしました。
一方、平均点アップとなった科目は、「歴史総合,日本史探究」(同:+5.30点)、生物基礎(同:+5.07点)、化学(+11.52点)、英語リーディング(同:+5.12点)などでした。以上の結果、主要科目である国語、「数学Ⅰ,数学A」、英語リスニングに加え、物理、情報Ⅰの平均点ダウンが大きく影響し、全体の6教科1000点満点の最終予想平均点*は、文系596点(同:-24点)、理系603点(同:-30点)とダウンしました。さらに得点帯別に見ると、文系・理系とも前年と比べて700点以上の高得点者が減少しました。特に理系は文系よりも減少幅が大きく、その一方で600点以下の得点者がかなり増えており、文系以上に難化しました。
*駿台・ベネッセ・河合塾の推定(地歴・公民は合わせて1教科)。
※受験者数が1万人以上で、平均点が2025年→2026年でアップ・ダウンした主な科目・範囲を掲載。


※大学入試センターの最終確定値(1月17・18日の本試験)。受験者数が1万人以上の科目を掲載。




2026年の共通テストは、複数の資料や図・グラフなどを読み取って考察したり、学んだ知識を日常的な場面で活用したりするなど、思考力・判断力・表現力を問う出題が前年同様、多く見られました。科目別に出題の特徴を見ると、国語の第1問は前年に続いて単一テキストからの出題でしたが、第2~5問では複数テキストや言語活動の設問で情報を比較したり関連づけたりする思考力が問われ、第3問はグラフや表の読み取りがなくなり題意がつかみづらく、受験生は解きにくかったようです。また、「数学Ⅰ,数学A」は、日常の事象に関する問題、期待値の問題が出題されず、誘導の意図をつかめないと解答に時間がかかる問題が多くて難化しました。英語リスニングは、講義全体を理解する必要がある問題や、放送文からの言い換えに注意が必要な問題も見られ、やや難化。情報Ⅰは16進法による数値表現や、画像の処理にビット演算を組み合わせた出題が特徴的で、深い思考や時間を要する出題があり、難化。
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