河合塾 上住 友起 先生
東京大・京都大などの志望者が受講する世界史論述から共通テスト・私立大の講座まで担当し、大きな支持を得る。『一問一答 世界史 ターゲット4000』(旺文社)など著書多数。近年は実業家としても注目される。

大学ごとに頻出する時代・地域・分野・テーマのクセが存在する。歴史事象のタテの流れを問う大学もあれば、地域的なヨコの関係を問う大学もある。そうした傾向を押さえよう。
入試問題は、(1)空所補充・下線部一問一答、(2)正文・誤文選択(正誤問題)、(3)用語説明や論述、の3つに大別される。志望校の問題で自分の弱い形式を認識し、対策しておきたい。
過去問を解けば、志望校の出題傾向や必要な知識レベルなどが体感できる。だが、日頃の学習がそれに適応していなければ「飛躍→逆転」にはつながらない。このことを強く意識しよう。
ほとんどの受験生は、現状で難関大の本格的な論述問題には歯が立たないはず。まずは、そのギャップを把握すること。そのうえで、現状に合った練習を行い、徐々に差を埋めていこう。
学校の授業や自分の学習が、近世までしか終わっていないのに、近現代史を多く出題する大学の過去問演習をしても、空回りするだけ。頻出分野が未習の場合、その克服が先だ。
「解く→採点する」で終わる受験生が多いが、失点箇所をチェックして、その原因と弱点を見極め、時間をかけてフォローすることが大事。この繰り返しで成績は向上していく。
まず、問題を解かなくてもよいので、直近5年分の過去問を分析して、出題形式・傾向・難易度など、および、それらに変化がないかを確認しよう。変化があれば、前年を踏襲したものになるケースが比較的多い。過去に出題した内容を化粧直ししてリサイクルした問題を定期的に出題する大学も多いので、できるだけ多くの過去問に当たっておきたい。自分が不得意とする出題形式や出題分野などがあれば、傾向を認識することに努め、弱点補強に力を入れよう。なお、志望校が複数ある場合は、自分の攻略課題を洗い出して大学別にチェックリストを作成し、それを常に意識しながら計画的に対策を進めるとよい。

論述問題は問題の趣旨を読み取り、「何を書けばいいのか?」を想起する練習から、正誤問題は「どのような点が正誤の判定ポイントか?」を読み取る練習から始めよう。
論述問題は、初見で書けない場合、教科書・授業プリント・用語集などを参照しながら書こう。正誤問題や一問一答形式の問題も、まずは教材を参照しながら解いてもいい。
解いた後が重要。「解答→採点」で終わらせず、自分の弱点を把握し、復習して補強しよう。また、志望校別の「間違いノート」を作成すると、同じミスを繰り返すことを防げる。

2学期から共通テストの過去問や対策問題集の演習を始めよう(最低週1回)。10月からは、最初は教科書を参照しながら、個別試験の過去問の実戦的演習を始める(週2回程度から)。なお、できれば夏休み終了までに、近現代史の基礎的な学習を済ませておこう。


共通テストは、過去問と対策問題集を使用して最低15年分はこなそう。個別試験は、過去問と類似した問題がよく出る場合は最低10年分、過去問と似た問題があまり出ない場合は最低5年分をこなし、傾向が似た大学の過去問なども利用するとよい。


過去問演習で最も重要なことは、演習後にいかにフォローするか。解きっ放しは最悪!間違えた問題から自分の弱点・盲点を発見し、それを専用のノートに記載し、順に復習して克服していこう。一問一答集などを利用した用語の再確認は、常にしておきたい。


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