文学部=文学ではない
文学部への進学を検討している受験生にまず知ってほしいのは、文学部とは、必ずしも文学だけを学ぶ学部ではないということだ。文学部は、狭義の文学に限らない幅広い範囲の学問をカバーしている。
具体的にどんな学問を学べるかは、各大学によって異なる。史学や哲学などは文学部で学べる学問としてイメージがしやすいだろう。さらに、心理学や外国語分野なども文学部に含まれることが多い。志望校選びでは、自分が学びたい学問がその大学の文学部で学べるか、事前に調べておくことが大切だ。
文学部というと、「就職活動に苦戦しそう」「学んだことが実社会で役に立つかわからない」という印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、社会でも役立つ力を身につけられると、次ページの文学部長インタビューで知ってほしい。文学部の学びは大学で終わるものではなく、社会に続いている。

データサイエンスと共同研究
今回の記事では、文学部長インタビューに加えて、文学の研究者との共同研究に取り組んだ実績があるデータサイエンスの研究者インタビューも3ページに掲載する。近年注目を集める理系分野の研究者の視点から、文学の面白さやデータサイエンスとの連携の可能性などを深掘りする。この記事を読んで文理両方の視点から文学部を見つめ直し、その学びの意義について理解を深めよう。