河合塾 鹿子島 康二 先生
現代文を中心に、国語科全般の授業を担当。モットーは「語学の才能=努力」で、わかりやすい指導は定評がある。『螢雪時代』特集記事の執筆のほかに、「大学受験パスナビ」では入試問題の解説を執筆。

難関校でも設問の半数は標準的レベルで、それらをすべて完答できれば合格は限りなく近い。上記の到達度チェックの項目がクリアできれば完答も夢ではないので、これらの基礎学力の完成をもって実戦練習に進もう。逆に、基礎学力が身についていないという自覚のある人は、9月中に実戦演習と並行して学習を進め、確実に習得する必要がある。実戦演習の要点は、まず過去問演習を通して基礎学力の定着を確認し、得点力に転化していくことである。9月中は1題ずつ時間無制限で解き、間違いは逐一教材で復習・再徹底する。そして、10月からいざ正解率や演習時間を重視した本格的な過去問演習に取り組もう。

現代文の問題集には、あまり長大な課題文や際どい設問は収録されない。しかし、難関大現代文の対策で必要なのは、実はこの部分である。つまり、現代文の学力は過去問演習で初めて完成するので、基礎学力がついたらすぐに志望校の過去問演習に切り替えたい。

個別試験は学部や試験形式ごとに出題傾向が異なり、年度によって変更されることも多い。共通テスト後に気づいても対策を講じる時間はなく、焦ることになる。過去問演習は9月~11月をピークにし、この時期に過去問の8割を消化して対策を講じておきたい。

和歌・漢詩は共通テストで頻出だ。また、特定の難関大では解釈・鑑賞の問題が出題される。そこで、遅くとも10月からは和歌の枕詞・序詞・掛詞・縁語の役割、漢詩の押韻・対句の規則を国語便覧などで確認し、過去問演習で実戦力を点検して本番に備えよう。

実戦演習と併せて、必ず「ミス防止ノート」を作成してほしい。過去問演習を行うと、学習済みの項目でミスが出る。これをノートに記し、自分の犯しやすいミスを把握して、そのつど理解を完全にしよう。この作業を通して初めて基礎点が固まる。

共通テストで制限時間をうまく配分すること、難関大入試で長時間に渡って記述解答を書く集中力を保つことは、いずれも難しい。これらはあらかじめ疑似体験し、戦略を講じておく必要がある。少なくとも1~2回は事前に通し演習を行っておこう。

この続きを読むには
に登録(無料)が必要です
さらに旺文社のサービスで
この他にも便利な機能が!
詳しくはこちら




