河合塾 上住 友起 先生
東京大・京都大などの志望者が受講する世界史論述から共通テスト・私立大の講座まで担当し、大きな支持を得る。『一問一答 世界史 ターゲット4000』(旺文社)など著書多数。近年は実業家としても注目される。

2学期に入る前に、古代から現代に至るまで、政治史だけでなく社会・経済・文化史も把握することが重要である。これは、基礎的な知識を完成させておかないと、2学期以降の本格的な過去問演習に支障が出るからだ。そのうえで、個別試験・難関大対策としては国別・地域別の通史とテーマ別の流れも理解しておきたい。もし学習の方法がわからなければ、図説や資料集を使用すると始めやすい。図説での学習は、共通テストや難関大の論述問題に多い「世界を俯瞰したヒト・モノ・カネの動きを問う問題」に応用できるし、共通テストでほぼ必出の「グラフやデータから考察させる問題」にも対応できるからだ。

最優先は弱点の克服である。全時代を把握できたつもりでも対策の手薄な箇所はあるものなので、基礎的な学習を重ねて盲点をつぶす努力は欠かせない。教科書を苦手と感じる箇所に絞って読み込み、一問一答集などでアウトプットしながら知識の定着を図ろう。

共通テスト対策は10月以降に週1ペースで進めよう。過去問や対策問題集などを利用して演習形式でトレーニングを行い、間違えた箇所のチェックと再確認を行うとよい。2学期以降は知識のインプットよりもアウトプットに重点を置く学習を意識したい。

私立大では、空所補充・下線部単答問題が一般的で、そこに用語レベルで解答できる正誤判定問題が加わる。となれば、過去問や穴埋め式の問題集などを使用して、まず用語選択問題から攻略し、徐々に記述問題に移行しつつ“書く”トレーニングを積んでいこう。

過去問演習時などに必須なのが、「間違いチェックノート」の作成だ。このノートは、自分の苦手箇所を明確にしてそれを攻略するとともに、同じ誤りを繰り返すことを阻止する狙いもある。効率よく弱点を補強できるので、受験直前の再確認にも利用したい。

難関大突破に向け、正誤判定問題や特殊な問われ方の単答問題、論述対策に取り組もう。用語集や教科書の欄外などにも目を通し、用語の意味や歴史事象の背景なども理解したうえで説明できるように心がけたい。論述は少なめの字数から書く練習を始めるとよい。


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