共通テスト現代文の解答スピードアップのために重要なのは、情報処理能力、読解力、知識力の3つ。それぞれどのような力なのか、岩科先生に解説してもらおう。


問題の分量が多く、複数のテキストを参照することもある共通テストにおいて、情報処理能力は大事です。では、情報処理とは具体的に何をするのかというと、「自分が目にした情報を適切に理解できるインプットをすること」と「理解したものを、出題形式に対して適切な形でアウトプットすること」です。
情報処理は特別な技術が必要なわけではなく、目の前の情報に対する適切なインプットと、問題に対する適切なアウトプットができるかどうかです。試験に限らず、いつも取り組んでいることであれば、素早くできるはず。つまり、共通テストの解答に時間がかかってしまうという人は、共通テストの出題形式に慣れていない可能性があります。
情報を理解するには、読解力が大切になります。読解力は情報処理能力のベースになる力です。また、素早く情報を処理するためには、知識力も大切。この場合の知識とは、語彙や重要単語を覚えていることだけでなく、出題パターンに関する知識も含まれます。共通テストの出題パターンがわかっていることが、共通テストに慣れている状態です。
情報処理能力と読解力、知識力はそれぞれつながっていて、これらの力を総合的に鍛えることが解答スピードアップにつながります。

大学受験の現代文における読解力には、複数の種類があります。具体的には、問題文の文章を正確に読み取る力に加えて、設問が何を要求しているのかをとらえる力も、読解力に含まれます。問題文の情報を読み取り、設問の要求をとらえて解答する一連の流れを迅速に行うことで情報処理能力が高まり、解答スピードのアップにもつながります。
この記事の冒頭で紹介したように、共通テストの問題には、大学の個別試験にはあまり見られない特徴があるため、共通テスト独自の対策が必須です。これは現代文以外の科目でも同じでしょう。過去問などを使って共通テストの現代文らしい問題にたくさん触れることで、読解力も磨かれていきます。
共通テスト現代文の対策をしようとするならば、基本的には過去問を活用するのがいいです。2025年入試で新設された大問もあるため、使える問題の分量は限られるかもしれませんが、ぜひ対策に活用しましょう。

大学受験の現代文における知識力にも、いくつかの種類があります。情報処理能力の説明でも触れたとおり、知識力とは、頻出の重要単語や漢字などを知っていることに加えて、その試験における出題パターンを知っていることも含まれます。読解力同様、共通テストの出題パターンに関する知識をつけるためには、過去問演習を重ねることが近道です。
共通テスト・大学の個別試験を問わず、現代文でよく扱われるテーマに関する知識を持っていることも大切です。前提となる知識があると、そのテーマについて新しいことを学習したときに早く身につきます。
また、出題パターンだけではなく、「この言葉はどのような表現で文章に登場することが多いか」ということが頭に入っていると、問題文の読解も速くできますし、解答もスムーズにできるようになります。知識力を鍛えることが、読解力や情報処理能力を鍛えることにもつながるのです。

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