河合塾 藤田 貴志 先生
数学的読解力と計算力を向上させる独自の指導法を展開。認識に関する評価基準を取り入れた自己評価の仕組みを構築。高等学校の定期テストや実力テストにも双方向型学習が実現できる数学学習・評価支援システムを開発中。

正誤判定をするだけで済ませて、自分のミスの原因を把握できていなければ、同じ誤りを繰り返す恐れがある。
理解した後こそ大事!「自力で正確に使いこなせるのか?」を検証しながら、必要な訓練を重ねよう。
反復学習だけで新しい問題への対応力を鍛えるのは至難の業だ。新しい問題も適宜利用して運用力を磨こう。
解けたと思っていても、細かいミスや改善点が隠されているもの。これらを確実につぶして、次につなげたい。
考えることは大切だが、必要な知識を覚えておくことで思考はさらに深まり、解法の選択肢も広がる。
「解けなかった原因を振り返らずに、正誤の確認のみに留まる」ことや、「解法を理解した段階で満足し、演習を打ち切ってしまう」のは、伸び悩みに陥る典型だ。正解に至った理由や誤りの原因を明確にし、改善点を模索する。その過程で思考と知識を往復させることが、実戦力の土台となる。また、同じ問題ばかり繰り返す学習は、記憶に頼った“再現”に偏りやすく、初見の問題に対応する力が育ちにくい。時には新しい問題に挑み、思考の幅を広げておきたい。伸び悩みの背景には、“学習の質”の停滞がある。今取り組んでいることが実戦での得点力に直結しているか、常に意識しながら学習を進めていこう。


設定が複雑な問題では、文字や式だけで考えると全体像が見えず、状況を見落とすことがある。図や表を使って情報を整理し、大まかな構造や関係性を視覚的にとらえ直すことで、見落としを防ぎ、効果的な道筋を見出せる。焦って計算に進むのではなく、「何が起きているか?」「どこが問われているのか?」を多角的にとらえる姿勢を習慣づけよう。

計算過程でのミスが多いのは、処理の順序や整理の甘さに原因がある場合が多い。どこを変形すれば目的に近づくかを考えたうえで、式の構造に応じた段取りを組んで進めよう。特に複雑な式では、一度形を見通してから着手する意識が重要だ。結果が出た後も、数値の妥当性や逆算による確認を欠かさずに行い、計算の信頼性を高めたい。

日頃の演習で作業が形骸化してくると、“目的”を意識しないまま作業を進めてしまいがちだ。入試では、設定された状況の中で、設問の意味や出題者の意図を正しく理解したうえで、的確な処理を選べるかが問われる。常に「何が要求されているのか?」「なぜこの手法を選ぶのか?」を意識しながら演習に取り組み、判断力と処理精度を高めよう。
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