『螢雪時代』アドバイザー 庄司 憲仁 先生
『全国大学入試問題正解 化学』の解答者であり、『螢雪時代』記事のほか、『10日間完成 文系のための分野別 センター化学基礎』(いずれも旺文社)、数研出版の教科書・チャート式など多数執筆している。

補助を期待するようになると、すべてに自信が持てなくなる。自力で問題を解決する努力を続けよう。
解法を模倣するだけでは、同種の問題しか対処できない。解法過程を詳しく追究・理解して応用力を体得しよう。
図解せずに行き詰まると、内容把握に手間がかかる。あらかじめ図解で分析しておけば、見通しがつきやすくなる。
計算を多数含む問題で誤りに気づいた時など、普段から筆算力を高めておけば素早い再計算で対処できる。
本番が近づくにつれ時間制限を意識してほしい。個々の演習でも、解く時間を決めることで感覚を身につけたい。
伸び悩みの原因は、1つだけに起因するのではなく、複数の諸事情が重なっていることが多い。まず、上に挙げた学習習慣のうち「自分に該当するものがないか?」を確認しよう。次に、演習を進めていく過程で自分の欠点に気づいたら、紙などに書き出して壁に貼り、演習のたびにそれを見て意識しながら進めるといった工夫をしてほしい。よくある大きな要因として、演習の解答照合を「答えが合っていればOK」で済ませてしまうのはダメ!つまり、「解けたか?」ではなく「完璧に理解できたか?」を確認することが重要だ。標準レベルならすべて「完璧に自力で解き切れる」という自信を持とう。


問題集とは異なり、模試では複数の事項が複雑に組み合わされた大問が多く、問題の解析が不十分だと思考が混乱して惑わされることになる。そこで、問題の内容を正確に把握するために、問題文を読みながら図解し、全体が一目でわかるように分析しよう。内容を切り分けてから1つずつ対処すれば、易問の寄せ集めとして取り組めるはずだ。

物質の性質を覚えるには、例外は後回しでよいので、共通する性質を先に押さえてしまうのが得策だ。また、記憶内容は何回も呼び出さないと完全には定着しないので、暗記をする際には必ず教科書や資料集の関連事項や写真などを見ながら、その色や形などを印象づけつつ覚えていくとよい。そして、その暗記作業は時間がある限り繰り返そう。

構造決定の手法には、「還元性あり」→「ホルミル基の存在」といった“決まり文句”がいくつかあるので、それらを整理して自由に使えるように準備しておこう。また、教科書には登場しないが「不飽和度」を利用すると、対象物質の分子構造が推定できるので、参考書などを利用してマスターしておきたい。なお、芳香族化合物では配向性にも注意しよう。
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