「アクティブリコール」とは、勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出す(=記憶から引き出す)こと。学習に関する数多くの研究から、何かを記憶するためには、ただ覚えるだけでなく、積極的に思い出す作業や記憶から取り出す作業が重要であることが明らかになっている。こうしたアウトプットにより記憶が強化され、長期記憶として残りやすくなるのだ。
繰り返し参考書を読んだり英単語を覚えたりといったインプットの量や時間を重視した勉強法は、結果的に非効率になってしまうので注意が必要だ。
アクティブリコールの具体的なやり方には、問題を解く、暗記カードを使う、覚えたことを紙に書き出す、学んだことを誰かに教えるといったものがあり、問題を見て答えを思い出すだけでも効果があることがわかっている。
学習効果をさらに高めるポイントが2つある。1つは、一定の時間を置いてアウトプットを繰り返すこと(次ページで説明)。もう1つは、思い出すための手がかりが少ない状態で行うこと。例えば、ヒントが与えられた空欄問題や選択式問題を解くよりも、白紙のノートに覚えた内容を再現するほうが効果は大きいことを示唆する研究結果がある。
[研究]※ローディガー、カーピックの発表(2006年)による。

120人の大学生に2つの文章を読んでもらう(7分間の学習セッションを2回行う)。1つの文章については合計14分をかけて何度も読み返してもらい、もう1つの文章については最初の7分間は読んで学習し、次の7分間は読んだ文章を思い出せるだけ書き出すアクティブリコールを行ってもらった。学習セッション終了後、学生たちを3つのグループに分け、それぞれ学習から5分後、2日後、1週間後に内容をできるだけ書き出してもらうというテストを行った。その結果、2日後、1週間後のテストでは、アクティブリコールを行った文章のほうがテストの成績が高かった。
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