「解ける人」の視点と思考 3
多くの問題を素早く吸収できる人は、新しい問題が現れても、そのすべてを別のものとして覚えようとはしない。すでに理解している典型問題を土台にして、「今回新しく加わった要素は何か?」を見抜こうとする。
例えば、2次関数の最大・最小がきちんと理解できているなら、変数変換によってその典型問題に帰着できる問題では、その変数変換の部分を押さえればよい。
数学の問題は、互いに無関係に並んでいるのではなく、少しずつ形を変えながらつながっているのである。だから、一つ下の段階の問題に戻すための「差分」が見えていれば、新しい問題にも対応しやすい。「解ける人」は、このように問題を階層的に整理しながら学んでいるのである。


「解ける人」の視点と思考 4
「レモンとブロッコリー、ビタミンCを多く含むのはどっち?」と聞かれたら、多くの人はまずレモンを思い浮かべるだろう。ところが、ここで一歩引いて「なぜ、わざわざこんな問題を出題したのだろう?」と考えると、実はブロッコリーのほうがビタミンが多い、という「意外さ」を出題者が伝えたいのではないか、という読みができる。実際、この問題の正解はブロッコリーである。
このように、問題そのものだけでなく、「この問題を作った人は何を考えてこの聞き方をしたのか?」という一段上の視点から読むことは、メタな視点と呼ばれる。数学でもこのメタ読みは大切である。例えば、問題文にわざわざ「整数」と書いてあるなら、それはただの飾りではなく、解くうえで本質的な条件なのだろうと考えるべきである。「解ける人」は、与えられた条件をただ受け取るだけでなく、「なぜこの条件が置かれているのか?」まで意識して読んでいる。


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