
漠然とした不安に襲われたり、嫌な想像をしてしまったり、イライラしたり…。プレッシャーで、気持ちが不安定になっている受験生は多いでしょう。そこで、専門家の先生にストレスの軽減方法を聞きました。

しみず・えいじ◎精神科医。専門は認知行動療法。公認心理師の資格も持つ。千葉大学医学部附属病院認知行動療法センター長、子どものこころの発達教育研究センター教授。メディア出演のほか、『認知行動療法でつくる 思考・感情・行動の好循環』(法研)など、著書多数。
皆さんは「ストレス」と聞いて、何を思い浮かべますか?不安や気分の落ち込みなど心の反応、動悸、めまいや腹痛などの身体反応を思い浮かべる方は多いでしょう。これらは総じて「ストレス反応」と呼ばれます。そして、ストレス反応を呼び起こす原因になるものを「ストレッサー」と呼びます。
ストレス反応が起こるのは動物の根源的な機能で、完全に取り去ることは不可能です。たとえば、「外敵を認知→恐怖・不安→筋肉を緊張させて逃走の準備」といった、命を守る行動に必要だからです。
とはいえ、ストレス反応が慢性的に続くと自律神経や脳に悪影響を及ぼしますから、ストレスは抱え込まないに越したことはありません。しかし、皆さんは受験というストレッサーから逃れられず、苦しい状況にいるわけです。ならばストレス反応に対処しながら、ストレッサーとうまく付き合うことで、受験を乗り切る方向へ舵を切ってみましょう。
ストレッサーとストレス反応は、下のような形で作用します。受験勉強にたとえると、「難問を解く→解けない→不安→ほかの難問も解いてみる→解けない→不安…」といった悪循環に陥りがちです。
この悪循環を断ち切ることが、ストレス軽減への第一歩と言えます。ここで意識してほしいのは、自分の意志でコントロールできるのは「“認知”と“行動”」ということ。考え方(認知)や行動を変えていきましょう。

先の見通せない状況や、全容がわからない、何が正解かわかないとき、人は不安やストレスを感じます。見通しが立っているときや解決策がはっきりしている場合は、不安を感じないはずです。つまり、受験生は「合格できるかわからない」という“不確実性”に、ストレスを感じるのでしょう。それを逆手に「合格できそうだ」という見通しを立てられれば、不安やストレスは軽減できるはずです。
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