データサイエンス系学部のパイオニア
滋賀大学に聞いた
データサイエンスの現状Q&A
Q:データサイエンスってどんな学問?
A:「データサイエンスは、過去の記録であるデータと統計解析・AIを組み合わせて、よりよい社会を探究する実学です」と教えてくれたのは、滋賀大学データサイエンス学部教授の河本 薫先生。IT技術の進化によって、計測・収集できるデータの量が圧倒的に増え、解析・計算も短時間でできるようになった今、データサイエンスの学びは、下のような「エンジニア型」「価値創造型」「研究開発型」の3タイプに大別できるという。

Q:データサイエンスは何に役立つ?
A:たとえばコンビニはおにぎりの数を天気や過去データで予測して売切れ売残りをなくし、YouTubeは視聴データをもとにレコメンドしている。モノづくりを自動かつ最適化するスマートファクトリーや自動車の自動運転技術もその一例だ。「同じ枠組みで繰り返される人間の行動は、すべてデータサイエンスを活用できる可能性があります」と河本先生。さまざまな分野で繰り返される行動と結果をデータとしてとらえることで、要因を見出したり結果を予測できるようになり、その解決につなげられるのだ。
Q:日本のデータサイエンスはどんな状況?
A:「少子高齢化による人手不足や資源の少なさといった社会課題を抱える日本で、データサイエンスの知識は今後ますます必要となってきます」。河本先生がこう断言する理由は、人材を補うための機械化や、資源をめぐる国際競争のカギを握るAI、コンピュータの分野で、データサイエンスが欠かせない存在だからだ。「世界的に見ると、日本のデータサイエンスはまだ十分に進んでいるとは言えません。これからはAIの活用が当たり前になる時代。単にAIを使うのではなく、その答えが正しいかを見極め、ビジネスにつなげられるデータサイエンティストの価値は高まっていくでしょう」