英語
語彙・文法の土台を、読解・作文に昇華する
ZEN Study 三浦 淳一 先生
予備校や進学校での大学受験指導のほか、映像授業でも活躍中。『全国大学入試問題正解 英語』の解答者であり、『全レベル問題集 英語長文①~⑥』『入門英語長文問題精講』(いずれも旺文社)など、多数の著書がある。

※「学力到達度」:共通テストの得点力を基準に、目標となる到達度の目安を示したもの。
1学期
語彙・文法の基礎を固め、
精読力を養成する

To Do
- 英単語集の暗記(1周目)
- 文法の最重要単元を理解する
- 英文解釈(短文和訳)の練習
単語集は完璧でなく「うろ覚え」でよいので、とりあえずひと通り目を通そう。文法は文構造に関わる単元(文型、準動詞、関係詞など)を理解することが先決で、細かい知識の習得は後回しでよい。これらの文法単元をひと通り学んだ後に、短めの文章で英文解釈(文の構造を正確に把握して和訳)の練習を積み重ねよう。
夏休み
英文を数多く読み、
知識の質・量を向上させる

To Do
- 英単語集の暗記(2~3周目)
- “1日1長文”の読解練習
- 熟語(イディオム)を暗記
夏休みの学習は読解を中心に据え、“1日1長文”を目標にしよう。この時期は、解答時間は気にせずに納得いくまで考えて解き、英文中に出てきた語句や文法事項を丁寧にチェックすること。これと並行して、英単語集も2周目、3周目と進めよう。単語に比べて軽視されがちな熟語(イディオム)だが、この時期に一気に覚えること。
2学期~受験
“実戦演習→弱点補強”
のサイクルで合格力を増強

To Do
- 模試や過去問で実戦演習
- 文法・語法の問題集を完成
- 単語集・熟語集の暗記(仕上げ)
入試本番を視野に入れて共通テストや個別試験の過去問を解き、弱点を把握してはそれを日々の学習にフィードバックしよう。この繰り返しで徐々に志望校との距離を縮めていく。同時に、知識のムラをなくすために網羅型の学習も欠かせない。文法・語法の問題集、単語集・塾語集を何周も反復して仕上げたい。

今すぐ着手!
最重要課題 1
すべての土台となる“語彙力”を築く
英語力の土台である十分な語彙力がなければ、読むことも書くこともできない。そのため、単語集・熟語集の暗記を計画的に進めるのと並行して、日々の学習で出会った単語・熟語をそのつど覚えよう。「どうせ忘れるから無駄だ」と思わずに、「忘れたらまた覚えればいい」という意識で反復学習することで、知識は定着する。なお、スムーズに英文を読むには、単語は見た瞬間に意味が言えるレベルになっていないと“覚えた”とは言えない。
<学習法>
反復学習を重ねて単語・熟語を体得する
最重要課題 2
“英文を構造的に把握する力”を養成
文法の理解が欠けていると、英文は文字の羅列にしか見えない。文法を学ぶと、英文を構造的に分析できるようになるし、正しい英文を書く力も養われる。文法は、文法問題を解くためでなく、英語の仕組みを知って正確な読み書きをするための手段なのである。文法の単元別問題集は、必要に応じて参考書を併用しながら進めよう。重要単元をひと通り理解したら、その知識を活用しながら英文解釈(英文の構造を把握して和訳)の練習に入る。
<学習法>
読み書きの道具として文法を身につける
最重要課題 3
英語4技能すべてのスピードアップ
英語の音声を利用する学習は、リスニング対策はもちろん、英文読解にも絶大な効果を発揮する。ナチュラルスピードで読まれた英語を聞いて理解できるようになれば、同じスピードで英文を読んでも内容を把握できるので、読むスピードは格段に向上する。オーバーラッピングやシャドーイングなどの音源を利用した発声練習は4技能(読む・書く・聞く・話す)すべてのレベルアップにつながるので、必ず取り組んでほしい。
<学習法>
音声を用いる学習で英語の“総合力”を磨く
