学部に紐づく目標一覧
PROJECT
学部の取り組み
生物資源科学部環境問題を広い視野から研究する
世界各地で発生している森林火災の要因には地球温暖化やそれに伴う異常気象が深く関わっており、特にオーストラリアで2019年から続いていた火災は、日本の面積の約3分の1という大規模な面積が消失しました。 地球温暖化や森林破壊、砂漠化、海洋汚染など、地球環境問題は極めて深刻な課題であるにもかかわらず、一人ひとりが身近なこととして考えにくいという難しさを抱えています。そこで環境学科では、人工衛星やドローンなどを使って離れた場所から観測する「リモートセンシング」という技術を活用し、地球規模の現象把握と分析によって学生たちに自分ごととして捉えてもらい、将来のために役立てる学びを行っています。
生物資源科学部漁業や養殖などを通じて海洋資源を守る
漁業や遊漁で広く使われている釣針の形状はさまざまであり、それぞれ長い年月をかけて対象の魚種を釣るのに適した現在の形状に辿り着いています。一方、我が国周辺の海では魚が次第に釣れなくなってきており、要因の多くは資源量を超えた獲り過ぎによるものと考えられています。
将来の再生産のために残すべき若齢魚を獲らないようにするには、釣り針の形状や長さが対象魚の口腔内部の形状や摂餌時の運動とどのように関わっているかを知る必要があります。海洋生物学科では、下田臨海実験所周辺の海で延縄(はえなわ)漁を実習として実際に行い、3D解析も利用しながらこれらを解明する取り組みを行っています。
生物資源科学部島の生物を外来種から守る
島の生物は長い間競争がない環境で過ごしてきたため、人が持ち込む外来種に負けてしまいます。小笠原諸島では外来種が島の生態系を破壊しており、多くの島の生物が絶滅の危機に瀕しています。外来種を駆除する試みも始まっていますが、生態系に入り込んだ外来種を駆除しても、元通りに回復しないことがあります。島の豊かな生態系を元通りに戻すためには、常に状況をモニターし、必要があれば人が手を加えて治療する準備も重要です。森林学科では小笠原で外来樹種が侵入した森林の駆除後の変化を調査しています。この調査で得られた情報を行政や駆除事業と共有することで、豊かな小笠原固有の生態系を回復させることに貢献しています。
日本大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。