ファッションビジネスは、繊維メーカーなどの素材を提供する産業、製品の企画・デザインから流通までを扱う産業、それらの製品を小売りする販売の仕事に至るまで、非常に幅広い領域にわたっている。そうした業界で働くために必要な知識や技能がどの程度身についているかを評価し、取得した能力を社会に対して証明するのがファッションビジネス能力検定の趣旨だ。
検定は3級から1級まである。3級は基礎的な知識をみるもので、大学や短大、専門学校などでファッションビジネスに関する課程を1年程度学んだくらいのレベル。2級は専門性が高くなり、教育機関で2年程度勉強したレベルとなる。1級になると、教育機関で2年以上履修したあと実務経験5~6年の人を想定して問題が出されるハイレベルな検定となる。
3級・2級の試験は、大きく分けて「ファッションビジネス知識」「ファッション造形知識」の2分野から出題される。「ファッションビジネス知識」は、ファッション産業構造からマーケティング、マーチャンダイジング、生産と物流に関する知識、またそれらに伴うビジネス上の実務や社会の実情といった領域を扱う。ファッションというとすぐに思い浮かぶ繊維(素材)に関する知識や商品知識、デザイン、コーディネートなどに関する知識は、「ファッション造形知識」の分野で出題される。加えて近年は、多様化する顧客ニーズに対応すべく、AI技術を活用して進展したビジネスモデルや、最新のファッションの流れや事象など、毎年、出題範囲が広がっている。
検定に合格すれば、これらの能力がアピールでき、社会で活躍するための強力な武器となる。
ライフスタイルの多様化やビジネスの国際化が進むなか、これからのファッションビジネス界を切り開く人材として、業界側も合格者に大きな期待を寄せている。