国土地理院が実施する基本測量、国や自治体が実施する公共測量に従事できるのは、登録された測量士もしくは測量士補でなければならない。法律によって、そのように定められている。
基本測量と公共測量の作業の進め方に際して、測量士と測量士補では、仕事の内容に違いがある。ごく簡単にいうと、測量士が測量作業の計画書を作製し、現場監督および実作業をするのに対し、測量士補は、測量士の計画に従って実際の作業にあたる技術者だ。
最新の測量技術に対応できる力をもっていなければ、現場では何もできない。例えば、近年では、GPSを含め計4か国のデータを使用し精度を高めたGNSS(全地球航法衛星システム)の活用が一般的になってきた。複数の人工衛星からの信号電波を受信することにより、数百メートル程度の相対位置を正確に把握できるシステムを、測量に活用しているのだ。
このような技術を前に「それ何?」という態度では仕事にはならない。
測量士の計画に基づいて、測量士補が正確に業務を行うためには、最新の測量技術にも精通していなければならないのだ。