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- #再生可能エネルギー発電
- #林業関連製品
- #災害リスクマネジメント
気候変動は世界的にも問題視され、先進国や開発途上国といった枠組みを超えて全世界が取り組むべき課題となっています。気象パターンの変化や海面水位の上昇、異常気象に至るまで、その影響は顕在化しており、私たちの生活に大きく影響を与えています。
1990年と比較して、温室効果ガスの排出量は増加の一途をたどっています。地球温暖化は気候システムに長期的な変化を及ぼし、早急に対策を講じなければ、将来的に取り返しのつかない結果となる可能性があります。
また近年では、地震や津波、台風、洪水など自然災害による被害額は年々増えており、リスク管理において年単位でかなり投資が求められています。
よりクリーンで強靭性の高い経済を実現するための対策はすでに普及されてきています。再生可能エネルギーの利用や排出量削減など、環境問題への幅広い措置を採用する人々が増え、変革のペースもだんだん速まっています。
国際レベルでの調整を要する解決策と、開発途上国の低炭素経済への移行を支援するための国際協力をともに必要とする問題であり、気候変動の脅威へのグローバルな対応を強化する必要があります。
PROJECT
日本大学の取り組み
理工学部・物質応用化学科
気候変動の具体的対策への化学の挑戦
日本大学理工学部物質応用化学科では、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素(CO2)の削減を目指して新たな技術革新のための研究を一丸となって進めています。学生実験においてもCO2の削減に必須の色素増感型太陽電池や次世代の水素エネルギーに関する基礎的な知識を学び、卒業研究ではCO2を原料とした材料開発や、太陽光を利用した化学反応による工業製品の製造、微生物を利用したCO2の固定化技術、廃棄材料からの再資源化・資源の循環など、社会に貢献できるさまざまな応用研究を学びます。高校時代に学んだ化学の知識を、本学科で社会に生かせる技術に変換し、世界で活躍できる研究者・技術者を目指しましょう!
生物資源科学部
環境問題を広い視野から研究する
世界各地で発生している森林火災の要因には地球温暖化やそれに伴う異常気象が深く関わっており、特にオーストラリアで2019年から続いていた火災は、日本の面積の約3分の1という大規模な面積が消失しました。 地球温暖化や森林破壊、砂漠化、海洋汚染など、地球環境問題は極めて深刻な課題であるにもかかわらず、一人ひとりが身近なこととして考えにくいという難しさを抱えています。そこで環境学科では、人工衛星やドローンなどを使って離れた場所から観測する「リモートセンシング」という技術を活用し、地球規模の現象把握と分析によって学生たちに自分ごととして捉えてもらい、将来のために役立てる学びを行っています。