防衛医科大学校は、将来自衛隊で医療にあたる医師の幹部自衛官を養成することを目的として、1973年に開設された養成機関だ。自衛隊の任務遂行に必要な医学についての高度な理論、応用の知識および研究能力を修得して、臨床についての教育訓練を行う。
医学科の修業年限は6年で、1年次で進学課程、1年次後半~6年次で専門課程を修める。防衛医科大学校のカリキュラムで、一般の大学の医学部と大きく異なるのは、6年間を通じて訓練課程が用意されているところ。訓練、基本教練、部隊実習が行われる。
卒業後は医科幹部候補生として、約6週間の教育訓練を受ける。医師国家試験に合格し、教育訓練を修了すると、病院での初任実務研修(2年間の臨床研修)を行った後、各自衛隊の病院や部隊医務室に医官として勤務する。
防衛医科大学校には、4年制の看護学科(自衛官コース、技官コース)も設置されている。一般の看護系大学と同様の看護学教育を行うとともに、防衛看護学、保健医療福祉行政論、疫学、公衆衛生看護学など、特色ある教育が行われている。また、自衛官コースには医学科と同様に訓練課程が設けられている。卒業後、自衛官コースは全国の自衛隊病院や部隊に勤務し、技官コースは防衛医科大学校病院に勤務する。
防衛医科大学校の学生は、技官コースを除き、学生舎で生活することが義務づけられ、集団生活を送ることになる。