国際化が進展し、世界各国から多くの人が日本にやってくる。観光や就業など、ビザをとって正規に入国する場合がほとんどだが、中には目的を偽って不法就労したり、犯罪行為を行ったりする外国人も少なくない。このような不法入国・不法滞在をしている外国人を取り締まり、日本の安全と国民の生活を守るのが、入国警備官の仕事であり、出入国管理及び難民認定法(入管法)に違反している疑いのある外国人の調査から、摘発、収容、送還までを一手に引き受けている。
採用試験は、基礎能力試験、作文試験による1次試験と、人物試験、体力検査、身体検査などからなる2次試験によって行われる。
試験に合格して採用されると、まずは地方出入国在留管理官署で若干期間勤務した後に、約2か月半の初任科研修を受けなければならない。
入国警備官は常に外国人と接するため、法律知識のほかに高い品性と豊かな国際感覚、さらには優れた語学力が要求される。そのため初任科研修では、憲法・行政法・入管法など、業務に必要な基礎法律知識や、外国語の学習、逮捕術・拳銃操作訓練など、入国警備官の職務に直結した訓練が行われる。
入国警備官が退去強制手続等を執った外国人は、2024年中に1万8,908人にも及び、依然として不法残留している外国人は7万4,863人(2025年1月1日現在)にも達している。こうした法律に違反する外国人に厳正に対処し、日本の安全と国民生活を守り社会秩序を維持する入国警備官の役割は、ますます重要性を増している。