国防と安全保障を担う防衛省・自衛隊。防衛省・自衛隊では約21,000人の事務官等が働いており、防衛省ではこのうち、高い語学力とグローバルな視野を生かし国際的な防衛行政に従事する専門職員の採用試験を独自に実施している。
試験は、英語、ロシア語、中国語、朝鮮語、フランス語、アラビア語、ペルシャ語、インドネシア語の8つの区分で実施されている。年度により実施されない区分もあるが、2026年度は英語、ロシア語、中国語、朝鮮語、フランス語の5つの試験区分で採用試験が実施される。
採用後、本省内部部局勤務の場合は、米国をはじめとする諸外国との防衛協力・交流等の国際的な業務に関する企画・立案、在日米軍等との折衝、国際会議での通訳等に従事する。防衛装備庁勤務の場合は防衛装備品の輸入調達等に従事する。情報本部勤務の場合は、国際関係、地域情勢、軍事情勢等の海外情勢に係る情報収集・分析等に従事する。陸・海・空の各自衛隊勤務の場合、自衛官等への語学教育や海外資料の収集・分析等に従事する。地方防衛局勤務の場合は在日米軍及び関連地方公共団体との折衝等に従事する。
採用試験は、基礎能力試験、専門試験(記述式)、論文試験を含む1次試験と、口述試験・身体検査を含む2次試験が行われる。
採用後は、初任者研修をはじめ、各種研修制度が整っている。また、海外留学の機会も設けられている。なお、事務官等は自衛官と異なり、訓練はなく、勤務形態は他省庁と同様だ。