昨今、消費者の商品を選ぶ目はますます厳しくなり、単にモノを置いているだけでは売れない。それだけに消費者のニーズを的確につかみ、それに応える商品の開発や仕入れを行い、効果的な商品陳列や深い商品知識と優れた接客技術で顧客を満足させなければならない。そうした販売のプロとしての知識や技術を測ることを目的としているのが、リテールマーケティング(販売士)検定だ。2015年度、検定の名称が変更されたが、検定合格後の資格の名称は「販売士」のままで変わらない。検定はネット試験で実施され、1級から3級まである。
3級=マーケティングの基本的な考え方や流通・小売業で必要な基礎知識・技能を理解しているレベル。
2級=マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする流通・小売業における高度な専門知識を身につけているレベル。
1級=経営に関する極めて高度な知識を身につけ、商品計画からマーケティング、経営計画の立案や財務予測等の経営管理について判断ができるレベル。
試験は、2027年度から各級とも既存の5科目から4科目に整理・再編される。実施開始は3級が2027年、2級が2028年、1級が2029年の予定。改定後の4科目は、「流通概論」「マーケティング」「マーチャンダイジング」「リテールマネジメント」となる。
学習は、販売士ハンドブック(公式テキスト)を使って独学で勉強する方法のほか、指定の通信教育講座を受講する方法などがある。
販売士の資格の有効期間は5年。資格更新には指定の通信教育講座等を受講する必要がある。販売士は、流通・小売業界での定番資格として認知されており、小売業に限らず、サービス業、卸売業、製造業、メーカー等の営業職を目指す学生の受験も増えている。